駒沢大学インターンシップ説明会 民商会員が商売の魅力語る
駒沢大学(東京都世田谷区)のビジネスインターンシップ受入事業者説明会が6月21日に行われ、民主商工会(民商)の2人の会員が受け入れ先企業として、経営理念や業界の状況などについて学生たちに話しました。小栗崇資教授の授業の一環で行われたもので、多くの学生が参加。熱心に耳を傾けました。
(有)小林久間吉商店代表で東京・文京民商の小林秀雄さん=豆腐製造販売=は、100年前から続く豆腐屋の3代目としてお客に安全を届けるように豆腐を作っていることを紹介。「山形の契約農家と協力し、国産大豆の安全な豆腐を食べてもらいたいと思ってやっている」と話しました。また中小企業は町を支え、社会貢献している点も語りました。
自らの経営姿勢を学生に語る小林さん
(有)柳沢精機専務で神奈川・川崎中原民商の柳沢治信さん=精密機械部品加工=は、トップダウンではなく従業員と情報共有を行い意見交換をしていることを紹介。全員が幸せを追求できるのが企業の在り方だと語りました。また学生に対し、「昔に比べれば、中小企業も大企業と話ができるようになった。働く人間がモノを言うことが大切。これから社会に出る皆さんには、自分は、人間はどうあるべきか、常に考えて行動してほしい」とアドバイスしました。
参加した学生からは「地域と密着した経営で、利益追求だけを優先しない姿勢に驚いた」「中小企業を知る機会は少ない。経営者の下で学べたら勉強になる」「大手企業とは違う視点から世界が見えそうだ」など、意欲的な感想が出されました。全国商工団体連合会(全商連)は毎年、中小業者の魅力や理解を広げ、経営者の思いや人生観を学生に知ってもらうためにインターンシップに参加。今年も首都圏の6企業が参加しています。
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