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  トップページ > 経営のページ > 経営 > 全国商工新聞 第2790号 7月16日付
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駒澤大学インターンシップ説明会
「将来の参考」と学生好評
埼玉・川口民商 鈴木芳晴さん(57)=建設=が講演
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インターンシップの説明会で話をする鈴木さん
  「住宅とは一つの商品ではなく、人間が人間らしく生活できる機能と環境を整えるもの。大企業にはない、優れた中小企業の仕事と技術を知ってほしい」。(有)「あかつき建設」を経営する埼玉・川口民主商工会(民商)の鈴木芳晴さん(57)は4日、駒澤大学経済学部のインターンシップ(就業体験学習)の説明会で学生たちに自らの経営理念を熱く語りました。
  説明会は同大学の吉田敬一教授の授業のなかで開かれたもので、学生たちは8月後半から9月にかけて希望する企業で1週間ほどの就業を体験します。全国商工団体連合会(全商連)は5年前から協力。首都圏の民商会員が経営する企業でインターンシップを受け入れてきました。今年も「あかつき建設」をはじめ11社が学生たちを受け入れます。
  説明会で鈴木さんは、日本経済から終身雇用制の崩壊、若者の就職難、過労死や自殺、多重債務の問題など幅広く訴え、「世の中の流れをよく見ていなければ、はじき出される。歯車の一つではなく、歯車そのものにならなければ世の中の全体は見渡せない。常に相手の立場に立ち、仕事にかかわったすべての人たちが利益を得られるようにすることが大切」と強調しました。また、会社内の1室を地域の人たちに無料で開放し、書道やアコーディオン教室、教育相談を開くなど、地域に根ざす中小業者の姿を生きいきと語り、学生たちは熱心に耳を傾けていました。インターンシップでは接客や現場管理、ショールームの案内などを学生たちに体験してもらうことにしています。
  受講した学生さん(21)は「就職するなら大企業がいいかなと思っていたけど、鈴木社長の話を聞いて、中小企業には大企業にない良さがあることが分かった。自分の将来に参考になる話が聞けてよかった」と感想を話していました。吉田教授は「インターンシップを通じて会社の仕組みをトータルにとらえ、いろんな分野の知識や技能、経験を身につける機会にしてほしい」と期待を寄せていました。
 
 
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