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  トップページ > 経営のページ > 異業種交流 > 全国商工新聞 第2941号 9月6日付
 
経営 異業種交流
 

「経営塾」「商売語る会」各地で


 仕事おこしや地域経済の活性化に向けた「経営塾」が各地の民主商工会(民商)で活発に開かれています。経営の現在と未来を語り合い、明日への活力もつくりだしています。



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営業をして仕事をつかもうと話し合った春日井民商の経営対策部会

「待っていてはだめ」営業活動で仕事受注=愛知・春日井
 「待っていては仕事は来ない、積極的に営業して仕事をつかもう」―。愛知・春日井民主商工会(民商)は8月4日、第1回経営対策部会を開き4人が参加。経営をどう伸ばすか議論しました。
 東支部のKさん=部品加工=が初めて営業活動をして2社から仕事を受した経験を語り、参加者の共感が広がりました。
 ネジ製作の2次下請けをしているKさん。納期に間に合わせるのが大変で、取引先は1社にしていました。一昨年のリーマンショック以降、仕事が激減し、取引先の部長に「何とかしてほしい」と話をしました。「今、Kさんのところはうちからの仕事だけか」と部長に聞かれ「そうだ」と答えたところ、「Kさんのような二次下請けは減ってきている。うちでも出せる仕事は限られている。取引先を紹介するので営業をしたらどうか」「営業して仕事が取れないなら、自営を考え直してサラリーマンになった方がいい」と言われました。
 「今まで納期をこなすのに精いっぱいで営業どころではなかったのに。無理なことを言うな」と思いつつも、紹介された4社に「製品」と名刺を持って営業に行きました。
 「そのうちの2社が仕事を発注してくれている。営業なんてできないと思っていたが、仕事がないと待っていてはだめ。自らが動かないと仕事は確保できない」とKさんは確信を持って話しました。
 参加者は「今までの考え方を変えて、自分の仕事をどう外へ打ち出すかが大事」「この話し合いの内容を民商全体に知らせるように情報発信が必要」と意見を交流しました。
 対策部会では、全商連第49回総会方針の「経営問題」について読み合わせ、学習しました。

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住宅リフォーム助成制度の創設と売り上げアップをめざす観音寺民商の経営塾

住宅リフォーム助成制度創設にむけ連続開催=香川・観音寺
 香川・観音寺民主商工会(民商)は8月20日、第3回民商経営塾を開き14人が参加しました。
 7月に住宅リフォーム助成制度創設に向けて観音寺市政策部長と懇談した内容を報告し討議。制度に理解を示す一方で「現在ある住宅関連制度との整合性や予算のこともあるので、今後の研究課題」との回答にとどまっていることが明らかになりました。
 現在、観音寺市にある住宅リフォームへの支援制度は利用対象者が高齢者、身体障害者に限定され手続きも煩雑になっています。経営塾では市民に喜ばれ、建設業者の仕事おこしにつながり、経済効果も高い住宅リフォーム助成制度を創設するため、署名運動と他団体への呼びかけ、学習を進めることを確認しました。
 経営塾は仕事おこしと地域経済の活性化、住宅リフォーム助成制度の創設と売り上げアップをめざして開いているもので、第1回(7月2日)には14人、第2回(16日)には11人が参加しました。
 若い建設業の会員からは「建設関連業者の仕事おこしになるというだけではなく、住宅改修のメリットを訴え、市民を巻き込んだ運動が大切」との意見が出ました。
 民商では住宅リフォーム助成制度を創設させるとともに、経営塾を継続させ、経営に強い民商をめざそうと話し合っています。

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お互いの商売を語り合った「商売を語る会」

互いの商売を交流 いい経営に学びたい=岡山・倉敷
 岡山・倉敷民主商工会(民商)は8月20日、「商売を語る会」を開き、奥田伸一郎会長はじめ8人が参加しました。
 石工をしているAさんは「岡山県の仕事を入札で取ったが、材料について県の方針が途中で変わるので、コストの面で振り回されて困っている」と発言。
 これを受けて印刷業のTさんも「再生紙と新しい紙の区別が市の職員には難しいようだ。再生紙は漂白剤を使っているので、より白さが強いが、それを理解せずに発注している」と官公需の現場の実態を報告しました。
 コンピューター保守業をしている奥田会長は、勤めていた会社で労働組合を作ろうとして解雇され、大手造船会社のコンピューター保守から起業した経過を紹介。
 現在は県立大学のコンピューター保守をしていますが、「コンピュータ保守以外の仕事にも進出したい」と新しい分野の研究を始めています。
 3年前に勤めていた帽子製造会社を引き継いだのはSさん。4人のパート従業員がいますが、年齢は50〜70代。
 大阪の会社の下請けで、独自のデザインもできない現状ですが、「何とかベテランの技術を生かして生き残る工夫をしている」と商売存続への意気込みを見せました。
 参加者からは「お互いの商売の実態が分かった」「経営のいい所を学んでいきたい」などの感想が出されました。
 役員会では「商売を語る会」を定期的に開くことを決定。次回はもっと、深い商売の話をしていくことを確認しました。

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