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  トップページ > 経営のページ > 異業種交流 > 全国商工新聞 第2907号 12月14日付
 
経営 異業種交流
 

経営のヒントをつかむ・各地で商工交流会


不況に負けない商売、318人が参加=埼玉県連
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300人以上が参加した埼玉県連の商工交流会
 埼玉県連は11月15日、「元気に中小業者が地域を支える」をテーマに第11回埼玉県中小商工業交流・研究集会を開き、318人が参加しました。不況に負けない商売をめざそうと学び、交流。
 経済アナリストで獨協大学教授の森永卓郎さんが「これからの日本経済と中小業者の経営」をテーマに記念講演。ユーモアを交えた軽妙な語り口で聴衆を沸かせました。
 日本と同じように中小企業が国を支えているイタリアの経済戦略と中小業者の経営に対する考え方を紹介し、経営者はマーケット研究が第一で、現場は知恵を出し合い、質の高い労働をめざしていることを紹介。成功している企業は(1)厳しい時ほど前向き思考に(2)旺盛なチャレンジ精神(3)いつでも明るい職場―が共通の特徴と述べ、「どんな困難に直面しても頭を下げず、上を向いて元気に商売を続けていこう」と参加者を激励しました。
 午後からは「元気なシンポジウム」を開催。自治労連県本部の林敏夫委員長の司会で、(株)第一経営相談所の沼田道孝税理士をコーディネーターに4人が理念や新しい試みなどを報告しました。
 機械設計のIさんは厳しい経営環境を打ち破るために、プレス機械加工業者と共同で、油のろ過「カストール」を開発。環境にやさしいエコロジー・エコノミー製品をアピールしました。
 鉱石トルマリンの輸入販売を手がけるHさんは、素材を生かして開発したコーティング剤や岩盤浴施設などを紹介。会員制やネット販売など意欲的な経営を語りました。
 地域密着型の工務店として頑張るSさんは、町内会活動などで信頼を得て新築や改築を請け負っていると報告。安心・安全な住環境づくりや小規模工事登録制度の活用を提言しました。
 父親と中古車3台で運送業を始めたAさんは、今では役員含め28人の従業員を雇用。「社員教育と居心地が良い職場環境づくりを徹底させ、お客さまから信頼を得てきた。社員は会社の宝」と語り、それぞれの報告に共感の拍手が送られました。

「商売元気」と交流会、展示会も好評=新潟民商
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27ブースで開いた展示会。靴職人の技術に関心が集まりました
 新潟民商は11月23日、「第4回商工交流会inにいがた」を開き170人が参加しました。今回のテーマは「どうする商売のピンチ!仲間と智恵を寄せ合い、商売元気」。前半は27ブースで商売人の技術を見せる展示会を開き、ジャイアント馬場さんの靴を作っていた靴職人や、オーダーメードで家具やネックレスなどを手がける中小業者の技術をじっくりと堪能しました。
 後半は七つの分科会で経営努力や知恵と工夫を出し合い、意見を交流しました。
 「小規模工事希望者登録制度」分科会には、新潟市契約課の職員も参加。参加者が、市の施設を訪問し、修繕の仕方もよりよくなるように提案して仕事を受注している努力や、「受けた仕事は小さなものでも誠心誠意もってやることが次の仕事につながる」などと話し、市の職員も感動した様子でした。
 「どうしたらはやる店に?」分科会では、クラブと割烹の経営者が報告しました。
 クラブを経営するIさんは(1)従業員を戦力に。頑張ったら収入に反映するシステムをつくる、女の子は褒めて元気を出させる(2)店をお客さまの楽しみの場に、イベントやゲームを取り込んで(3)経営者が先頭にトイレ掃除もマスターがする―と元気に報告。
 「割烹・山賀」を経営するTさんは、(1)すし店から割烹に脱皮(2)料理はこだわって、県内各地の郷土料理を勉強に行き、取り入れられるものは店に生かす(3)待っていてはダメ、宣伝は積極的に(4)おもてなしの講習会にも出かけ勉強している‐と紹介しました。
 「資金繰りが苦しくたって必ず道はある」分科会は、座長のNさん=行政書士=が「個人・零細・中小企業の資金繰り改善提案」を報告。新潟県信用保証協会の課長2人が参加し、「保証協会は話し合いが基本。元金から入れていくから少しずつでも返済を」と話していました。
 そのほかの分科会も活発に討議し、厳しい営業の中で、どう商売を続け発展させていくか、ヒントをつかんだ交流会となりました。


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