全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 平和・民主主義のページ > 核兵器廃絶 > 全国商工新聞 第2795号 8月27日付
平和 核兵器廃絶
 

今こそ核兵器なくそう この願い心を一つに
原水爆禁止2007年世界大会

 原水爆禁止2007年世界大会の関連行事として、8日夜には「核兵器なくそう女性のつどい2007inナガサキ」(同実行委員会主催)が長崎市公会堂で開催され、7カ国13人の海外代表を含め、全国から1200人を超える女性が参加。7日夜には「核兵器なくそう世界青年のつどい2007inナガサキ」(同準備委員会主催)が長崎市民会館体育館で開かれ、世界各国からの代表を含む2000人の青年が参加しました。

PHOTO
核兵器なくそう女性のつどいで被爆体験を語る橋口亮子元長崎県婦協会長(中央)
女性のつどい
長崎県婦協橋口元会長 被爆体験を証言

  「核兵器なくそう女性のつどい2007inナガサキ」では、被爆者の証言をまとめた冊子「あじさいの街から」の発行を続けてきた長崎県商工団体連合会婦人部協議会(県婦協)が被爆の実相を語る「群読と被爆者の証言」をおこない、橋口亮子元県婦協会長が自らの被爆体験を証言しました。
  橋口さんは7歳の時に被爆。長い間自分が被爆者であることを語ることができませんでしたが、85年、沖縄で開かれた全商連の第2回全国活動者会議で、若い役員が戦争を知らないという話に衝撃を受けました。「自分も語らなければならない」と初めて被爆者であること、自ら体験した原爆の恐ろしさを語り始めた経過に触れ、「平和を守る運動に、それこそ命がけでとりくんできた。核兵器を廃絶し、子どもや孫を戦場に送らないためにこれからも頑張りたい」と訴えました。
  また、長崎民商婦人部の出口俊子さんが7歳の時に被爆した竹下松江さん=青果=の証言を代読しました。
  エクアドルのリナ・カウアスキさんは、米軍基地撤去のたたかいについて報告。広島で被爆した韓国のビョン・ヨンオクさんは、日本の草の根の人たちの支援で原爆症治療を受けられたことに感謝。「はだしのゲンをむさぼるように読んだ」というフランスのカロリーヌ・ジャンベールさん(22)は「私たちが望むものは平和、安全です」と連帯を表明しました。
  運動交流では核兵器廃絶と平和を守る運動が全国各地から報告されました。沖縄からは歴史教科書問題で、長崎からは2代続いて市長が銃撃されたことへの怒りが表明されました。また、初めて参加した平和行進や署名運動で子どもたちとともに行動した大阪の若い母親には共感の拍手が。長崎原爆遺族会会長の下平作江さんは「被爆の実相を伝えることこそ責務と思い頑張ってきた」と語りました。
  最後に政府に「非核日本宣言」をおこなわせましょう‐などを柱とする「核兵器なくそう女性のつどい2007アピール」を採択しました。
  福岡・宗像古賀民主商工会から中高生、大学生15人をつれて参加した熊丸みつ子さん(56)=幼児教育研究家=は「被爆者の体験談、諸外国の皆さんの平和へのとりくみ一つひとつが感動的で、子どもたちの胸にも響いたようです。私たち大人が手をつないで憲法9条を守り、子どもたちに手渡すことが大切」と決意を新たにしていました。

PHOTO
2000人の青年が参加した「青年のつどい」は熱気に包まれました
自分にできること大いに発信しよう
青年のつどい

 継承から発信へ‐をテーマに開かれた「核兵器なくそう世界青年のつどい2007inナガサキ」では、被爆体験と青年たちへのメッセージと題し、長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄会長が自らの被爆体験を語り、「被爆者の思いを受け継いでほしい」と青年たちに呼びかけました。
  今回のつどいに向けて、準備委員会が全国の青年に呼びかけた「21万羽おりづるプロジェクト」の披露セレモニーでは、50万羽を超える折鶴が集められました。62年前、たった2発の原爆で広島と長崎で21万人もの尊い命が奪われたことを忘れないとの願いを込めた同プロジェクトの成功に、会場から大きな拍手が上がりました。準備委員会委員長の小林秀一さん(全商連青年部協議会副議長)は「集められた21万の折鶴は亡くなった人の数です。実感してください」と述べました。
  韓国、ノルウェー、中国、アメリカ、フランスなどの海外代表が非核・平和運動について発言するとともに、被爆者を訪ねる活動を続けている東京の青年や、原爆症認定集団訴訟の支援を続ける広島の青年など全国各地の活動を交流。地元長崎の青年は「世界で核兵器の悲惨さを伝えてほしい」と原爆被害を伝えるパネルを海外代表に贈呈しました。
  最後に「すみやかな核兵器の廃絶を実現するために、思想信条・立場の違いを超えて私たち一人ひとりが自分にできることを考え、発信しましょう」とのアピールを確認しました。
  家族で参加した山口・下関民商青年部の栗原健さん(28)=大工=は、原爆資料館を見学。子どもたちに戦争の恐ろしさを伝えると長女の志さん(4)は「爆弾落ちたらお家とか壊れちゃうから戦争したらダメ」と話し、次女の真さん(3)は「爆弾落ちたらお友達と遊べないからやだ」と泣き出しました。
  栗原さんは「子どもたちに原爆、戦争の恐ろしさを教える良い機会になり、『平和でこそ商売繁盛』という言葉の重みを考えさせられました。戦争のない時代に産まれた私たちが、しっかり受け止めて伝えていかなければ」と決意。妻の恵さん(24)は「世界各国からの報告を聞いて、ほかの国の考え方の違いが理解できました。一生懸命折った折り鶴も50万羽集まると思っていなかったので驚き、うれしかった。折り鶴を見て『命』について会場全体で受け止めているのを感じ、平和について考えさせられる1日になりました」と感想を話していました。
 
全商連トップ ページの先頭