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  トップページ > 業種のページ > 製造・小売 > 全国商工新聞 第2883号 6月15日付
 
業種 製造・小売
 

地球にやさしい太陽光発電で仕事確保

自宅に設置し効果を実証

太陽光発電のパネルを設置した住宅
 島根・出雲民主商工会(民商)のSさん=電気工事関連=は太陽光発電の設置とオール電化の工事を手がけ、仕事を確保しています。「環境や人にやさしい仕事は私が独立したときの原点。太陽光発電は地球温暖化を防止し、オール電化は高齢者や子どもが火事に合う危険が少なく、部屋の空気をきれいにする。多くの人の共感を得ている」と笑顔で話します。
 Sさんは04年、長年勤めたコンピューター専門学校の講師をやめ、環境保護にかかわる仕事をめざして独立しました。初めに手がけたのは、自宅屋根への太陽光発電のパネルの設置とオール電化のリフォーム。商品説明の展示会場にもなりました。
 リフォームしてSさんが驚いたのは、ガスや灯油を使わなくなったのに、電気料金(買電)は大きく下がったことです。さらに、家族がいない昼間に太陽光発電でつくられた余剰電力を電力会社に売電することができ、売電額が買電額を上回ったときは、電力会社からお金が振り込まれてくるようになりました。
 5月の請求書では電気代の請求額が8256円、売電額が1万4154円で6000円近くが戻ってきました。来年からはこれまでの売電価格が2倍に引き上げられる予定で、Sさんの4月分請求書に当てはめると、一気に2万円が戻ることになります。
 国は太陽光発電設置への助成制度を復活させ、4月から通年で受けられるようになりました。助成額は太陽光パネルの発電量1キロワット7万円。平均的な4キロワットで28万円。設置費の約1割に当たります。「市町村に制度があると2割ほどが助成されるが、県内で実施しているのは松江市、雲南市、吉賀町の3市町のみ。県やすべての自治体で助成制度ができれば、負担はもっと軽くなる。同時に、電力会社は買電の財源を一般の電気料の引き上げでまかなおうとしており、改善が必要」とSさんは指摘しています。
   
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