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  トップページ > 地域のページ > まちづくり > 全国商工新聞 第2779号 4月23日付
地域 まちづくり
 
「小町市」に1000人
中小業者の技に驚きの声
京都・山科民商 まちづくりに貢献
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こて絵の実演。参加者は思い思いの絵を描いていました
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住宅相談コーナーでは参加者から掃除やリフォームなどの相談が寄せられました
 京都・山科民主商工会(民商)は3月31日、「小町市」を大本山隨心院で開きました(主催はまちかどいち実行委員会)。天気に恵まれ、民商会員や地域の人たち1000人が参加しました。

「市」は民商ならではのとりくみ
 「小町市」は中小業者が地域で果たしている社会的役割を再認識し、本業を発信する機会にするとともに、まちづくりに貢献しようと毎年開いています。8回目を迎える今回のテーマは「わたしが選んだもの、私がつくったものを見てほしい」。会場では中小業者の技が光っていました。
 林正信さん(60)=左官=は、こて絵製作を参加者に体験してもらいました。こて絵は左官の土に絵の具を混ぜて、こてを使って絵を描くもの。参加者は「こんなことができるのか」と驚きながら、富士山やイノシシの絵を楽しんで描いていました。
 こて絵は以前からありましたが、型紙に当てて描く手法は、林さんが考案したもので、03年に京都府から「現代の名工」に選ばれ表彰されています。「大勢の人に知ってほしいと思っていたので、参加者に喜んでもらってうれしい。『市』は民商ならではのとりくみ」と声を弾ませていました。

民商に入会して本当によかった
 3月に入会したばかりの山路誠さん(53)=すし店=はちらしずしとサバずし、ちりめん山椒を販売。徹夜でつくった60食は飛ぶように売れ、すぐに完売。「駐車違反や飲酒運転の取り締まり強化が売り上げに響いていただけに、きょうは最高だった。申告の相談だけじゃなくて、店のPRもできるなんて、民商に入会して本当に良かった」と喜んでいます。
 住宅改修やお掃除相談も人気のコーナーでした。お掃除の相談に乗った湯浅昭生さん(44)は、2月に「お掃除屋さん」を開業し、民商に入会。「市」があることを知って「仕事を宣伝する絶好のチャンス」と参加しました。掃除のアドバイスをしながら、「会員とのつながりができて良かった」と話していました。

商売する誇りと自信を持つべき
 そのほかにもこの日に合わせて山科で作った地野菜(二十日大根など)、隨心院の竹で作った竹とんぼの置き物、民商婦人部のぜんざいなどを販売。子どもコーナーではこま遊びを楽しんでいました。
 橘大学の踊りグループ「タッチ」や筝曲部、今回初めて参加した太鼓グル‐プも好評でした。
 今回、実行委員長を務めた根津泰忠さん(56)=広告=は「山科で商売していることにもっと誇りと自信を持とうと話し合ってきた。回を重ねるたびに『市』を楽しみにしている人も増えている。定期的に開かれてこそ『市』。回数をもっと増やしたい」と抱負を語っていました。

 
 
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