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  トップページ > 震災情報のページ > 全国商工新聞 第3030号 7月9日付
 
 

原発再稼働反対 首相官邸前に20万人

 「原発再稼働反対」―。一人ひとりの思いが重なった声が6月29日夜、首相官邸を包むように響きました。大飯原発3号機の再稼働強行(7月1日)の直前に行われた抗議行動。首相官邸前に迫った約20万人(主催者発表)のデモが突きつけたのは、国民の声に背を向けた政治への強烈な「ノー」の意思表示。原発再稼働反対の一致点で自発的に行動するという新たな変化が始まっています。

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首相官邸前を埋め尽くす20万人の参加者

 官邸前の道路をも埋め尽くした人の群れ。地下鉄の出口からも人があふれ、数メートルの移動さえ困難です。
 「人々の声を聞け」「全原発を廃炉にせよ」「野田は退陣しろ」。手作りのステッカーを突き上げ、"再稼働反対"の声がリズムのように広がっていきます。鐘をたたく人、タンバリンを鳴らす人、自転車や自動車による再稼働反対のアピールも。家族連れ、背広姿のサラリーマン、学生や若い女性…。その大半がデモさえ初めてという参加者です。
 静岡県浜松市から「子どもの未来を守るため」と駆け付けた中島清人さん一家もそうでした。「夫が家族で参加すべきだ、といったのでみんなで来ました」と妻のひろみさん。6歳と4歳の2人の子どもを連れての初デモ。「原発再稼働反対」と書かれた花をあしらった手づくりのプラカードを持参しました。
 ネットでデモを知って参加した人もいます。東京・世田谷区で不動産会社を経営する鈴木ゆきさん。
 「一人で行くのはちょっと怖いなと思っていたので、友達が行くと人づてに聞いて一緒に来ました。このままで再稼働させるのは許せない。何もしないで家にいたくないと思ったから」と話しました。
 デモを呼びかけたのは複数の市民グループでつくる「首都圏反原発連合」。3月29日に最初のデモを行い、6月に入ってからは数万単位の市民が参加しています。同連合は29日の記者会見で「この運動は継続させなければならない。再稼働されてもデモは続ける」と話しました。

マスコミは真実報道を―首都圏反原発連合が記者会見

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 福井県に立地する関西電力大飯原発再稼働の政治決定に直接、総理大臣官邸前で抗議を実施する「首都圏反原発連合」は6月29日、都内で記者会見を行いました=写真
 マスメディアが真実を報道しない中、行動参加者の思いなどを伝えようと行ったもの。
 同連合の参加グループの呼びかけ人である、NO NUKES MORE HEARTS主宰のMisao Redwolf(ミサオ・レッドウルフ)さん、TwitNoNuKes(ツイット・ノーニュークス)の平野太一さん、エネルギーシフトパレードの服部至道さんが会見。行動について「安全で、再稼働反対を訴えたい人であれば誰でも参加できる器づくり」と強調し、これまでデモや抗議に参加した事のない主婦や子ども、学生、サラリーマンが圧倒的に多く「普通の市民が個人の意思で参加している」と話しました。
 3月から毎週金曜日に行われている抗議は、当初ツイッターなどで呼びかけられていましたが、参加者の中には自作のチラシを作成し、地域で参加を呼びかけるなど口コミで運動が広がっています。

全国商工新聞(2012年7月9日付)
   
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