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  トップページ> 共済会 > 全国商工新聞 第2933号 7月5日付
 
共済会
 

いのちと健康守る運動強化を 全商連共済会が総会

 方針案など満場一致で採択

 全商連共済会は6月19、20の両日、新潟市内で第21回定期総会を開きました。保険業法による助け合い共済つぶしをはね返すために早急に会員加入率を向上させること、班・支部を中心に集団健診に取り組むなど、いのちと健康を守る運動を強めるなどの方針案を討議。方針案、決算・予算案を満場一致で採択し、新役員を選出しました。総会成功をめざす運動では、「特別旬間」を中心に1739人が新たに加入し、加入率80%、90%を達成する民商が生まれるなど全会員加入の促進に奮闘しました。

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総会方針案やまとめ報告を万条一致で採択した全商連共済会総会(新潟市)

 鎌田保理事長は主催者あいさつで、保険業法から助け合い共済を守る運動について「拡大に全力で取り組みながら、金融庁に全商連共済を認めさせる成果を上げた。新たな規制を許さないために、会員加入率80%を一気に築こう」と呼びかけ。目前の参院選にも触れ「私たちの願いが実現するよう奮闘し、中小業者が主人公となる未来を切り開こう」と訴えました。
 全商連を代表して西村冨佐多副会長が「共済会が民商会員のいのちと健康を守る重要な柱となっている」とあいさつ。「消費税増税をやめさせ、憲法を守り、米軍基地をなくす政治の実現へ、参院選で奮闘しよう」と訴えました。
 木村正則専務理事が総会に対する常任理事会報告を行い、「経営危機が広がる下、菅政権は大企業減税とセットで消費税増税を打ち出した」と情勢を分析。いのちと健康を守る共済運動がますます重要になっているとし、(1)特定健診の制度と運用改善を迫りつつ集団健診を強化する(2)「自前の共済に徹してきたこと」など、この間の教訓に立ち返り、保険業法とのたたかいを前進させる(3)全会員加入の取り組みは、共済運動の要であり、加入率80%目標を一気に達成させる(4)学習こそ運動の推進力であり、強化する(5)「あたたかい民商運動」の推進で、未収・未納をなくす財政活動の前進を図る―などの運動方針を提起しました。

 続いて、鈴木義一会計が決算報告、繰越金処理案、予算案の提案を行い、荒木和彦、大友冠両会計監査が会計監査報告をしました。
 午後からは、15分散会で討論。拡大運動では「ボウリング大会の開催などつながりをつくって加入を進めた」「全県から応援に入る『元気デー』行動で、拡大方法を学んだ民商が加入者を増やした」という発言や、同時加入を進めて前進をかちとった経験が出されました。
 いのちと健康を守る運動では、「開業医と協力して集団健診を実施。共済会で費用を補助し、会員の負担を抑えて、受診率を高めている」「大腸がん検診でがんが見つかったが、早期治療で助かった経験を話し、拡大につなげている」などの発言が相次ぎました。「380人が受診して、異常なしは約11%」と中小業者の健康破壊の実態も報告され、方針案を深め合いました。

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15分散会に分かれての討論で総会方針案の内容を深め合う代議員

 20日の全体会では6人が発言しました(別項)。
 まとめ報告で木村専務理事は「加入運動の前進なしに、保険業法から助け合い共済を守ることも、制度の改善もできない。同時加入をいっそう推進しつつ、毎月増勢を勝ち取る持続拡大の取り組みで全会員加入をめざそう。特定健診制度の下でも集団健診をさらに推進すること、方針等の学習強化を進めてほしい。これらを推進する上で班・支部を土台にした取り組みを重視してほしい」と呼びかけました。
 方針案、決算・予算案を満場一致で採択。前総会時の加入者より5%増勢の組織と会員比で80%を超えた組織を表彰しました。
 鎌田保理事長ら新役員を選出し、退任役員を紹介。吉田章副理事長が閉会あいさつで、総会成功を支えた新潟県連に感謝を述べました。

全大会で6人発言・共感の拍手と笑顔

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6人の代表発言に耳を傾ける代議員

 全体会では6人が発言しました。
 岩手県連共済会のKさんは、全会員加入をめざす取り組みを報告。「岩手県連の会員加入率は、改正保険業法が施行された06年には48%だった。助け合い共済を守ろうと民商間の拡大競争や夜の会員訪問を進め、現在65・5%まで到達した。拡大運動は役員のやる気にかかっている」と強調しました。
 兵庫県連共済会のMさんは、「自主共済制度を保険業法の適用除外にすることを求める意見書」を県内過半数を超える23市町で採択させるとともに、春の運動期間中に会員加入率80%を超過させたと報告。「尼崎民商では支部を中心に会員訪問を繰り返し、80%になった。共済のみでなく、民商主体で動いたのが大きい」と語りました。
 静岡県連共済会のKさんは集団健診の推進について報告。「09年は14民商で21回の集団健診を実施し、1419人が参加した。3月には『いのちと健康を守る学習交流会』を開催し、民商ごとに違う健診内容を、すべての民商で一定額で同じ内容で受けられるよう研究する必要があると論議。さらに集団健診を強めたい」と報告しました。
 埼玉県連共済会のKさんは、大腸がん検診の取り組みを報告。「受診者には抽選で会員の飲食店で使える食事券を贈ることを決め、全会員に受診を呼びかけた。前年の2倍152人が申し込み102人が受診。陽性が出た会員からは『早期発見で助かった』と感謝され、食事券利用を引き受けた会員からも『民商はいいことをする』と喜ばれた。来年は150人の受診をめざす」と語りました。
 山梨県連共済会のNさんは、統一行動と「いのちと健康を守る運動」について発言。「3月から月1回、県内3民商がいっせいに拡大に取り組んだ。訪問前に会員の状況を分析し、抱える問題への助言や提案を通じて加入を進め、3民商とも表彰基準を突破。行動では国保証取り上げの実態が明らかになり、甲斐、甲府、笛吹の3市に申し入れ、国保証を取り戻すことができた。共済加入を通じて、退会者も減った。1人事務局だが、やればできる」と話しました。
 新潟県連共済会のNさんは、「全国の仲間を迎えるための拡大の取り組み」を報告。「この1年、全民商が会員加入率90%達成と、『目くばり、気くばり、心くばり』のできる共済会にするため、すべての班での共済係の確立をめざしてきた。旬間で発行した『共済会ニュース』をを見て動き出す役員が増えていった。新潟民商は85%に到達したが、8月の民商共済会総会までに90%をやりきりたい」と決意を込めました。


参加者の感想

 共済の魅力伝え加入を進めたい
 高知・南国民商共済会 Nさん=保険代理

 全国の仲間の頑張りを聞け、エネルギーをもらえました。
 方針などで同時加入のさらなる推進が提起されましたが、重要なことだと思います。
 業者の経営を支える民商本来の運動と、いのちと健康を守る共済、全国の運動の教訓を伝える商工新聞の3点が魅力。この魅力を伝えながら、拡大運動を進めたいと思います。
 保険と共済は別物。集団健診などは保険にはないものです。それぞれの意味を伝え、自分の商売も共済も、大きくしていきたいです。

 学習を強化して同時加入頑張る
 東京・新宿民商共済会 Fさん=アロマアート

 初めての総会参加でした。不況で新宿民商の会員も大変であり、共済加入の勧めもなかなか大変です。しかし分散会で、大変さを乗り越えて同時加入とともに、既存会員への加入を推進している民商共済会の取り組みを聞き、自分ももっと踏み出す必要があると思いました。
 民商に戻ったら、理事会で方針学習をして、運動を強めたいと思います。


   
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