民商の機敏な動きで医療受ける権利守る=大阪
国保滞納差し押さえ予告書を撤回させる=吹田市
大阪・吹田民主商工会(民商)は2月3日、会員4人に送付された「財産調査・差押予告」について吹田市と交渉し、文書を撤回させました。
市は2月5日、国民健康保険料を滞納している37世帯に予告書を送付。「早期完納の見込みがないため財産調査し、差し押さえを執行します」と強固な態度表明をしました。
送付された民商会員は全員、市役所と分納相談し約束を誠実に実行していました。
2月4日には同様に分納金額を支払っている他の会員宅に市役所から「あと5000円上乗せしてもらわないと差し押さえる」と電話が入りました。
こうした事態に、民商役員はすぐに対応を協議。当事者を含め20人ほどが4、5の両日、市役所に駆けつけました。市は、所得300万円以上で滞納額100万円以上が差し押さえ基準であるとしましたが、今回の文書はその基準を無視した内容でした。
申し入れに対しても「今回は差し押さえしないが財産調査は行う」などと話していましたが、2日目の要請行動で誤りを認め、文書撤回を表明。また、電話督促についても誤りだったとし、電話を受けた会員に対して謝罪しました。
市は、文書を送付した住民の実態を調べ直し、必要な対応をとることを約束。2月17日にはすべての撤回を表明しました。
しかし「今回は文書表現に問題があった。財産調査は今後も行う」という頑なな態度を崩していません。
行動の先頭に立った村上一郎副会長=縫製=は「滞納者に対する収納行政だけを強化せず、市民に対する温かい目線を忘れないでほしい」と語っています。
就学前まで医療費助成=池田市
大阪府池田市は4月からすべての子どもの医療費を就学前まで助成します。北摂地域(池田市、箕面市、豊中市、高槻市、茨木市、吹田市、摂津市)の各民主商工会(民商)婦人部が2月1日に行った自治体キャラバンの交渉で明らかにしました。
池田市の医療費の無料化は現在、第1子・3歳未満、2子・小学校入学前、3子・3年生、4子・小学校卒業までとなっています。婦人部では、「すべての子どもの小学校卒業までの無料化」を要望してきました。
池田市は「少子化問題を考慮し年齢制限をつけているが拡充に努めたい。10年度は第1子も就学前まで助成を拡充する」と答えました。
また、妊婦検診については現行の2500円×14回分の助成額を検討中としました。
交渉では「孫が夜中に熱を出して病院に行ったが、夜間は小児科の医師がいないので、箕面市の病院まで行けとたらい回しされた。途中で何かあったらどうするのか」と迫り、医師不足の解消を求めました。
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