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トップページ > 金融のページ > 融資等 > 全国商工新聞 第2952号 11月29日付

 
金融・資金繰り
 

民商の仲間でよかった 厳しさ乗り越え、好きな商売続けよう


 全国の民主商工会(民商)は「好きな商売を続けよう」と年末の資金繰りや税金相談に応じています。税金の滞納や条件変更をしていても、金融機関や保証協会と交渉して融資獲得に道を開き、納税者の権利を守って納税猶予や分納もかちとっています。「民商に入って良かった」「助かった」と喜ぶ中小業者の声を紹介します。

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緊急保証制度を活用して融資を実現した大川さん夫妻

追加融資で一本化=岐阜北 大川勝則さん
 居酒屋「でん」を経営する岐阜北民商の大川勝則さん=飲食=は10月27日、緊急保証制度を活用し、50万円の追加融資(運転資金)を実現するとともに、これまで2口あった借り入れを1本化することができました。
 さらに返済期間を延長することで、追加融資を受けても毎月の返済額は3万円から約2万3000円に軽減。「これで年末年始も安心して営業できる。経営は厳しいが、少しは余裕ができるかな」と笑顔を見せています。
 大川さんは営業が厳しくなる中で商売だけでは店が維持できず、昼間は近所のスーパー鮮魚部に働きに。これまで夕方からだけの営業でしたが、売り上げを伸ばすため、妻・明美さん(56)がランチを始めました。
 そのための準備金などの資金が必要に。しかし、緊急保証制度を活用して2度の借り入れをしており、2回目の融資実行の時には岐阜信用金庫(岐阜信金)から「もうこれで最後ですよ」と念を押されていました。
 「でも、資金はやっぱり必要。融資を受けることは業者の権利、あきらめないぞ」と民商に相談。アドバイスを受けながら大川さんは営業計画や仕入れ明細を作成し、岐阜信金や岐阜市信用保証協会に7、8回足を運びました。
 当初、岐阜信金は「3回目の融資は無理ですよ」と言い、保証協会も「飲食業の追加保証は厳しくなっていますから…」と難色を示していました。
 岐阜信金からのアドバイスもあって大川さんは保証協会に通い、事業計画の見通しを誠実に語りました。その熱意が伝わり、保証協会は「少し利率や保証料率の負担はお願いするが、これまでの借入れを1本化して返済額を減らすのであれば検討する」と対応が変化し、融資が実行され、年末の資金繰りにめどがつきました。

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「つぶされてたまるか」パンフレットをいつも持ち歩いている三原民商の坂岡さんと妻の醇子さん

納税猶予を申請=広島・三原 坂岡義信さん
 私は税金の滞納で困り、民商に相談して9月に入会しました。
 民商は毎週水曜日に「要求解決道場」を開き、困難を抱えている仲間が参加しています。私も、消費税が払えず35万円滞納になりました。不況の影響で単価を下げられたためです。三原税務署に約6万円の先日付小切手を切らされ、毎月、小切手を落としていくのが難しくなりました。
 仲間と全商連作製の「つぶされてたまるか」パンフレットを使って学習し、「先日付小切手の返還と納税の猶予申請に行くので皆で応援に来てほしい」と訴えました。
 10月30日には、仲間の皆さんと一緒に税務署と交渉。その結果、税務署は先日付小切手を停止。納税の猶予申請を受理しました。
 さらに、「坂岡さんの場合は執行停止の方がいいのでは」と税務署側から提案を受けたこともあり、現在も交渉を続けています。
 民商はわがことのように考え、アドバイスしてくれます。励まし合える仲間に出会えて本当によかったと感謝しています。
 これまでは税金を払えていなかった後ろめたさがありましたが、仲間と学習する中で、「納税者には権利がある」ことを少しずつですが主張することができるように。「つぶされてたまるか」パンフレットをいつも持ち歩いています。
 市民税や社会保険料の滞納もありますが、引き続き仲間と一緒に学習し、重税で商売をつぶされないための対策を強めていきたいと思います。(手記)

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