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  トップページ > 業種のページ > 料理・飲食 > 全国商工新聞 第2881号 6月1日付
 
料理・飲食
 

新型インフルの影響深刻・行政は対策とサポートを

 まつりの中止、一斉休校、修学旅行の中止…。国内最初の感染者と認定された兵庫県内では新型インフルエンザの影響は深刻な広がりをみせています。県立神戸高校前でフランス料理店を営む井上康司さん(神戸フランス料理研究会顧問)がその影響を語ってくれました。

団体客キャンセル、食材の廃棄…
行政は対策とサポートを

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閑散としている神戸市内のデパート
 神戸市内で発生した国内初の新型インフルエンザ。とりわけ影響が大きいのが、私たちのような客商売や人が集まる場所ですね。ホテル・旅館、レストラン、映画館、デパート、居酒屋もお客の入りが少ない。人通りも少なく、にぎやかだった街は沈んでいますね。
 歩いている人の9割はマスクをつけています。私も商売上、マスクが必要なので、すぐに購入しようとしましたがコンビニもドラッグストアも「売り切れ」です。東京の知り合いから消毒液とマスクを送ってもらいましたが、みんな敏感になっています。
 私の店は普段通りに開けています。個人客はそうでもないのですが、団体客からはキャンセルも出ています。お客の減少に加え、影響が長引けばすでに仕入れた食材の廃棄も考えなければいけません。そうなると二重の影響です。
 同業者からも「神戸は大丈夫?」とたくさん電話がかかってきます。景気の悪い時だけに、こたえますよ。
 でもこんな時だから、従業員、家族一同、知恵を寄せ合う時だと考えています。
 せっかく食べにきてくれたお客さまに暗い顔していては、おいしく食べてもらえません。明るく、元気に、そして、例えば掃除やメニューの研究など、普段できないことをすることも大切だと思っています。
 新型インフルエンザの対策の見直しの動きも出ていますが、しっかりやっていただきたい。自助努力だけでなく、影響の大きいところには必要なサポートもしてほしいですね。
   
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