消費税廃止の声 街中に
怒りのデモ行進

全国商工新聞 第3392号2020年1月6日付

百歩譲って5%に戻せ

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「いますぐ廃止!」と声を上げるデモ参加者

 「庶民の生活・中小業者の営業こわす 消費税なんていらない!」─。岩手・一関民主商工会(民商)を中心に構成する3・13重税反対一関実行委員会は12月1日、消費税廃止デモを実施し71人が参加。「消費税廃止」のプラカードや、「消費税やめろ」のむしろ旗を掲げ、「消費税なんて いますぐ廃止!」「いますぐ廃止」「百歩譲って5パーに戻せ!」「5パーに戻せ!」と声を上げながら、JR一ノ関駅前の中心街、大町と地主町を練り歩きました。

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むしろ旗と仮装で大きくアピール

 「消費税は廃止!」などの横断幕を張り付けた軽トラック、目立つよう仮装した参加者など注目度はバッチリ。Tさん=農業=は、岩手県の基幹産業である農業を担っていることもあり、「税制を変える」思いで、カエルが“みの”を羽織った仮装で参加しました。
 3歳になる娘と参加した会社員の男性(41)は、「保育園の料金が上がり、娘の生活品も高くなってしまった。これからの学費のことなども考えて貯蓄しないといけないが…」と不安を語り「消費税やめろ」の声を大きく上げていました。
 Yさん=畜産=は、「年金をもらう年になったが、その年金も減ってきている。安く買えるところを探して買い物するようになった」と日々の負担や心配事を口にし、「5%に戻せ」署名を広げる大切さを強調しました。
 デモに向けて、民商の各支部では、「街中を『消費税廃止!』の声で埋め尽くそう」「もっともっと増やさないと、世論にアピールできない」など、参加者を集めることに奮闘しました。Oさん=建築設計=は「インボイス導入による消費税試算や網の目学習でも、複雑な仕組みや重い負担になるなど、自分のこととして考えれば、深刻さが分かり、『廃止しないといけない』と話になる。まず怒りを持って、それを運動に変えていく。自分の子どもや孫の代まで考えた広く深い運動を考えていきたい」と強調しました。
 一関民商では、今回の経験を生かし、3・13重税反対全国統一行動を成功させようと気持ちを一つにしています。

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