各地で消費税10%強行に抗議
5%に引き下げよ

全国商工新聞 第3381号2019年10月14日付

新署名で政府に迫ろう

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消費税10%に抗議する全商連・太田義郎会長=JR新宿駅西口

 10月消費税10%ストップ!ネットワーク(10%ストップ!ネット)と消費税廃止各界連絡会は1日、東京・JR新宿駅西口で「消費税増税に抗議!怒りのアピール行動」に取り組み、「消費税率5%への引き下げを求める請願署名」を訴え、59人分を集めました。
 横浜市在住の男性は「増税で廃業が増え、日本経済は悪化する。生活必需品は0%にするべき」と署名。医療関係に勤める45歳の男性は「20年間、給料が上がらないのに、増税されれば、生活がもっと苦しくなる」と訴え。また、署名した女性が「私も集めます」と署名用紙を持ち帰りました。
 10%ストップ!ネット呼び掛け人でNPО法人医療制度研究会の本田宏副理事長・医師は「医療も介護も教育も生活も政治に直結している。政治を考えなければいけない。将来の不安を払拭させるのが大人の社会的責任です。日本を『生まれて良かったな』という国にするために、一緒に立ち上がろう」と訴えました。
 日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)は「私たちは今、各野党に『消費税の減税、そして廃止を』と呼び掛けている。5%に戻せを野党の共通政策にするよう後押しを」と呼び掛けました。
 全商連の太田義郎会長は「消費税の30年間は、庶民を苦しめて、大企業に減税してきた。消費税を5%にしていこう」と訴えました。太田会長はこの日、都内民商の行動にも参加。東急電鉄・大岡山駅、三軒茶屋駅、JR池袋駅の3カ所で取り組んだ宣伝で、署名の協力を呼び掛けました。

増税当日

 消費税10%増税が強行された1日、全国の県商工団体連合会(県連)や民主商工会(民商)は他団体と協力して怒りの行動を展開。「消費税増税、今すぐ中止」「5%に戻せ」と署名宣伝やデモなどで新たなたたかいを呼び掛けました。

野党共闘議員も激励 県民集会に420人

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福岡県各界連が「増税反対」と訴えた怒りの県民集会

 「国民世論無視の消費税増税強行は許せない、満身の怒りを込めて安倍政権に抗議する」─。福岡県連も加盟する消費税廃止福岡県各界連絡会は、博多駅前の音羽公園で「消費税増税・怒りの県民集会」を開催しました。会場には福岡県連や民医連、福建労、新婦人、年金者組合、生活と健康を守る会、消費税をなくす会、共産党など全県から420人が参加、「増税反対」を世論に訴えました。
 野田国義参院議員(立憲民主党)、田村貴昭衆院議員(共産党)が連帯あいさつ。「国会も開催せず、世論を無視した暴走政治は許せない。増税反対は野党の共通政策、来るべき総選挙で増税勢力を少数に追い込もう」と呼び掛けました。
 会場から「下請け業者は元請けから増税分を払ってもらえない、さらにインボイス制度は死活問題」(建設業者)、「年金生活者や高齢者にひどい仕打ち」(年金生活者)、「診療報酬に消費税は上乗せできず、治療器具や経費支払いへの消費税負担が増え大変」(歯科医)など怒りの発言が相次ぎました。集会後、博多駅博多口までデモ行進しました。

廃止に追い込もう さらに運動強め

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宮城県各界連が仙台市内の商店街で行った10%STOPのスタンディング

 宮城県連も加盟する消費税廃止宮城県各界連絡会は、仙台市内の商店街で「消費税増税、怒りのアピール・宣伝行動」に取り組み、10団体から25人が参加しました。
 「消費税10%増税STOP!」のプラスターや、「増税は許さない」と書かれたのぼりをずらりと並べスタンディング。テレビ局4社から大勢の取材陣が訪れたこともあり、買い物客や、昼食で職場から出てきた人たちの目を引いて、大きなアピール行動となりました。
 各団体の代表が次々とマイクを握り「家計は冷え込み、実質賃金も減り続け、世界的な経済不安が起きている中での消費税増税。直ちに中止を」「消費税が導入されてから31年、消費税は社会保障や財政再建のために使われず、大企業と富裕層の減税のために使われてきた」「年金だけでは生活できないお年寄りや、働く貧困層に追い打ちをかけるもので、消費税は廃止に追い込もう」と訴え。通り掛かった女性は「10%を今からでもやめさせて」と強い口調で語り、足を止めて聞いていた男性も「本当に、10%は地獄だよ」など怒りの声が寄せられました。県各界連は、10%の中止と5%への引き下げを求めて、さらに運動を強めることにしています。

政府は信用できん 昼休み署名訴え

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他団体とともに取り組んだ、愛媛・中予民商の宣伝・署名行動

 松山市のいよてつ髙島屋前「坊っちゃん広場」では「消費税だまっていたら大増税」「10%なんてとんでもない」と書かれた横断幕やプラカードを掲げ、買い物客や昼休みのサラリーマン、高校生らにアピール。
 中予民商の永見博会長は「消費税増税は消費者にとっても中小業者にとっても何一つ良いことはない。10%をストップさせ、5%への引き下げを求めましょう」と増税中止と署名の協力を呼び掛けました。ビラを受け取った女性は「(増税は)本当に腹が立つ、安倍さんは信用できん」と語っていました。

プラスター掲げて 怒りの緊急宣伝

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各界連の怒りの緊急宣伝行動でスタンディングをする岡山・玉野民商

 岡山・玉野民商も加盟する玉野灘崎消費税廃止各界会連絡会は、天満屋ハピータウン玉野メルカ店前で「消費税10% 怒りの緊急宣伝行動」として、スタンディングを行いました。各団体から10人が参加。プラスターを持ち、のぼりを掲げて、消費税10%強行に怒りを込め、「5%に戻せ!」と、道行く市民にマイクで訴えました。

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