世論は消費税増税反対
国会開き徹底審議を

全国商工新聞 第3373号2019年8月19日付

政党や議員に要請

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 10月消費税10%ストップ!ネットワーク(10%ストップ!ネット)は8月1日~5日の日程で開かれた臨時国会初日に、議員・政党要請行動を実施し26人が参加。消費税増税に反対する世論が多数を占める下で、臨時国会や予算委員会の閉会中審査で徹底審議を行うこと、野党には一致結束して消費税増税中止法案を提出するよう求めました。議員要請行動は、消費税廃止各界連絡会と消費税をなくす全国の会も参加しました。

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増税中止法案の提出を求めた10%ストップ!ネットの政党要請。日本共産党は(右から)大門実紀史参院議員、笠井亮、宮本徹両衆院議員が応対

 1日の要請では、衆院予算委員50人を訪問。「野党の共同した要求ですから頑張る。企業も心配しており、今はやめるべきだ」(立憲・川内博史議員秘書)、「臨時国会閉会後、10月まで審議を行わないというのは問題と考えており、議員も審議を行うため動いている」(立憲・大串博志議員秘書)と野党各党は好意的。一方、与党議員秘書からは「ここまで準備した。粛々と進める」「多くの対策を取っている。いまさら戻れない」など増税を肯定する意見や、要請に聞く耳を持たない対応が目立ちました。自民党の中山泰秀議員室では、議員本人が対応し、消費税について「地元の声は反対ゼロではない」と回答。「投票率が低いのは困る。小選挙区制は反対」などの意見交換ができました。

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要請書を受け取る西村智奈美衆院議員(立憲)

 2日には今回の参院選で当選した伊藤岳議員(共産)や石垣のりこ議員(立憲)などを訪問しました。
 10%ストップ!ネットは1、2の両日、5野党1会派に要請。呼び掛け人の住江憲勇・全国保険医団体連合会会長が10%中止が民意であることを強調し、「なんとしても、10月からの10%増税を阻止したい」と訴えました。日本共産党は、笠井亮、宮本徹両衆院議員、大門実紀史参院議員が応対。「増税の強行は、国民の暮らしを壊すものだ。増税ストップに向けて、あらゆる手を尽くす」(笠井議員)、「選挙後、消費税の問題がネット上で話題になっている。新たな反対運動もつくれる」(宮本議員)、「予算委に限らず、各委員会の閉会中審査も求める」(大門議員)と述べ、要請を受け止めました。

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要請書を受け取る徳永エリ参院議員(国民)

 立憲民主党は西村智奈美衆院議員・団体交流局長、国民民主党は徳永エリ参院議員・政務調査会長代理が応対しました。
 社会民主党の福島瑞穂参院議員室(2日)と社会保障を立て直す国民会議の玄葉光一郎衆院議員室(5日)も訪ね、参院選で13の共通政策で合意した5野党・会派に要請しました。9月12日の国会内集会への参加も呼び掛けました。

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