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 「今必要なのは減税で消費購買力を高め、景気を回復することだ」「実情に合う被災者支援をおこなえ」‐怒りと決意を込めたこぶしを高く突き上げた2・4全国中小業者決起大会(全国中小業者団体連絡会主催、東京・日比谷公会堂)。集まった消費税廃止、憲法改悪阻止などの署名は26万人分余。会場は赤く要求を染め抜いた鉢巻きを締めた1500人で埋まりました。戦後60年の節目にあたる今年、国会では小泉首相が大増税と改憲へのレールを突きすすむことをあらためて表明しただけに、大会は大増税と改憲阻止に向けた決起の場となりました。参加者は終日、国会議員への要請をおこない、各省庁と交渉しました。

「大増税・改悪許すな、営業を守ろう」とシュプレヒコールが会場を揺るがしました
 参加者は午前中から国会議員や関係省庁にさまざまな要求をぶつけました。
 中越大地震から懸命の復興をめざす新潟県からは90人の代表団が参加。被災地では連日、大雪に見舞われ、夜明け前から雪かきをして参加した人もいます。被災者の厳しい実態を訴え、国の支援を求めました。
 阪神大震災から10年を迎えた兵庫の代表は早朝の新幹線で上京。「災害復旧資金融資」の据え置き打ち切りに対して、国の姿勢を厳しく追及しました。
 午後から開かれた決起大会。会場は「大増税・改憲阻止!」などの鉢巻きを締めた参加者で2階席までぎっしり。7人が発言した「決意表明」では横断幕をもった応援団がともに登壇し、会場からは「頑張れ」「そうだ」のかけ声が何度もかかり、お互いにエールを交換。「負けてたまるか」の思いを一つにしました。
 大型店出店の反対運動にとりくんでいる福島の代表は、商工会や商店街と一緒に「大型店出店反対」の共闘をすすめ、貴重な前進をかちとり、「売場面積7万7000平方メートルのジャスコ出店が、7年たった現在も計画はストップしたまま。桑折町では建設予定地を町が買い上げ、ジャスコに売らないことを町議会が決議した」と報告。大型店出店を規制するための県独自の条例づくりもすすんでいます。
 京都の代表は「平和であればこそ商売が続けられる。消費税廃止の願いを込めて」つくったという歌手・長渕剛の「幸せになろうよ」の替え歌を披露。ギターとサックスの伴奏にのった大合唱が会場に響き渡りました。
 新潟からは中越大地震で激震が襲った魚沼郡川口町の代表が報告。「19年ぶりの大雪で倒壊する家屋が増え、営業の再開、再建に向けてさまざまな要求が渦巻いている。被災者支援を国や県に求める100万人署名運動にとりくみ、全国の仲間とともにたたかう」と決意を語り、ひときわ大きな拍手が送られました。
 「大震災から10年。仲間の支援で生きてきた。しかし被災者は復旧してへん。…なにがあっても生き抜くぞ。元気に団結しよう。中越も負けるな」と書いた長さ28メートルもある横断幕をもって登壇したのは兵庫の代表。「国や県、市は支援策を打ち切ろうとしているが、市場の商店街は今も失われたまま。地場産業のケミカルシューズは内職化している。被災者を切り捨てるやり方は絶対許せない。徹底的にたたかう。元気を出して頑張ろう」と怒りを込めて訴えました。
 決起大会では全中連の国分稔代表幹事(全商連会長)が主催者あいさつし、「消費税引き上げをやめさせるネットワーク宮城」の沼倉優子さんが連帯あいさつをおこない、日本共産党の大門実紀史参院議員が国会情勢を報告しました。
 参加者は大会決議を採択した後、国会までデモ行進、「消費税増税を許すな」「憲法を改悪するな」と怒りのシュプレヒコールをとどろかせました。
 大阪・住吉民主商工会(民商)の辻房枝さん(59)=袋物卸=は「心のこもったエールが送られ、民商の仲間の素晴らしさをあらためて実感した。夫が病気になり、気弱になることもあったけど、大会で負けてたまるかと目が覚めた。『弱気は最大の敵』。参加して本当によかった」と話していました。

省庁交渉での積極的な回答
◇(売掛金などの差し押さえは)個々の実情を把握して、実情に即して適正な執行に努める。(国税徴収法153条「滞納処分の執行停止」の運用について)個々の納税者の実情に基づいて、法令にある場合に適切に努めたい。(国税庁)
◇(政府系金融機関の再編について)安易な統合はすべきではない。(経済産業省)
◇公租公課を完納していないことだけで保証しないことはない。100%保証が中小業者を支えていることが理解されるよう中小企業庁の審議会でも働きかけたい。(全国信用保証協会連合会)
◇(国民年金保険料の)滞納になったからすぐさま強制徴収することは考えていない。(強制徴収の)具体例は、事情を確認し適切な指導をおこなう。(社会保険庁)
 
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