SWOTで経営分析 事業計画交流会
大阪・住吉民商

全国商工新聞 第3390号2019年12月16日付

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3人がそれぞれの商売について語った住吉民商の「事業計画交流会」

 大阪・住吉民主商工会(民商)は11月7日、「事業計画交流会」を開催し、10人が参加しました。3人の会員、役員が商売を分析し、SWOTシートにまとめて発言しました。
 来年春までに新店舗での営業再開をめざす大衆中華2代目のHさんは初代の営業スタイルからの変化と今後の展望を発言。新たに(1)1人で入れるカウンター設置(2)調理担当の増員やスピード感を持って提供できる店づくり-を検討しているとし、「常連さん以外にも評判の高いギョーザを早く提供したい」と意欲満々の報告でした。
 開業2年目の入れ歯専門の歯科技工士は「大手技工所の下請けで一人で仕事をしている。分業体制の大手と違い、クオリティーの高い品物を手掛けられる一方で、1日にできる仕事量が限られるので売り上げが伸びない」と強みと弱みを説明。「今後は、設備の充実と、歯科医院との直接取引も視野に入れている」と語りました。
 最後に、鹿間吉雄会長=電気工事=が、家電販売業を27年前にスタートしたが、量販店に押され始めたことをきっかけに、顧客のつながりを生かして業態変更したことを報告。「今後は次世代を育成して仕事をつなげていきたい」と展望を語りました。
 ディスカッションでは、今後取り組みたいことなどを議論。参加者は「4回の部会を通じて事業内容、仕事を見直すきっかけとなった。経路、損益、財務と難しい言葉が出てきたが、記帳を通じて目標をしっかりと持てるようにしていきたい」「発表の準備をする中で考えが整理できた。次のステップに進む準備になった」と話していました。
 交流会は、理事会で「今期は経営課題に取り組もう」と決め、初めて開いたもの。10月以降、週1回集まり、現状分析を行いました。

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