フリーランスの地位向上を
神奈川県連など学習会

全国商工新聞 第3382号2019年10月21日付

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フリーランスの地位向上へ民商と労働組合が協力しようと呼び掛けた学習会

 かながわ総研、自治体問題研究所、神奈川県商工団体連合会(県連)の三者で構成する地域経済・中小企業活性化研究会は9月5日、「『新たな働き方』と働く者たちの地位向上」をテーマにフリーランス問題を考える学習会を開催しました。
 横浜国立大学名誉教授の三井逸友さんを講師に、県内の民主商工会(民商)からの13人をはじめ全体で約20人が参加しました。
 三井氏は専門職業人としてのフリーランスと不熟練不安定雇用者のフリーターとは本来違うが、実態は紙一重と指摘。政府は新しい働き方として、雇用されないフリーランスを推奨しているが、収入の保障はなく、不安定でリスクを負わざるを得ない実態にあることを紹介し、「その働き方が見えづらく、多くのフリーランスが孤立しているのではないか」と述べました。
 その上で、フリーランスであるプロ野球選手が労働組合を作って地位向上を進めたように、団結して、団体交渉を行えるようにするため、自分たちの組織を持つことが重要と指摘。その中で学習し、社会的にアピールしていくことが必要でないかと問題提起しました。
 質疑応答を受け、具体的に一人ひとりのフリーランスの実態をつかみ共通の認識にすること、民商と労働組合で協力しながら、結び付きを深めていくことから始めていこうと呼び掛けられました。

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