2019年商工交流会IN長野
地域振興や戦跡を視察

全国商工新聞 第3374号2019年8月26日付

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二つの移動分科会

(1)小布施町

 小布施町は、長野県の北部にある人口1万1000人の町。葛飾北斎が晩年に滞在したことから、地元に残された作品を集め1976年に「北斎館」を完成させました。ほかにも歴史的遺産を生かしたまちづくりで人気を呼び、特に町並修景事業が行われた80年代半ばに観光客が大きく増えています。観光客数は60~70万人と、今や北信濃地域有数の観光地です。
 長野市からバスで40分程度。地元、須坂北信濃民商副会長の外山俊さん=建築=がガイドを務め、町の現況を見ながら、「北斎館」その他に案内します。定員は25人。

(2)松代大本営

 1944年7月にサイパンが陥落し、いよいよ本土爆撃と本土決戦が現実の問題になると、東條内閣は本土決戦のため、皇居・大本営・その他重要政府機関の移転の必要性から、かねて調査してあった松代に施設工事を行うことを決めました。工事は44年11月に始まり、敗戦によって終了。工事は最高で1日1万人が働き、多くの朝鮮人が強制労働させられ、被害者となりました。
 舞鶴山、皆神山、象山に掘りぬかれた地下坑道跡の一部に入り見学します。
 ガイドは平和活動や詩人・大島博光記念館の事務局長を務める小林園子さん。同記念館が保管するチリの女性が作ったアジェンデ政権弾圧抗議のキルトも見る予定です。定員は40人。
※移動分科会は、参加費3000円が必要です。

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