多彩な企画で展望培う
小企業の役割を探求

全国商工新聞 第3372号2019年8月5日付

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 「中小商工業全国交流・研究集会」(略称・商工交流会)は1981年の第1回(大阪市)以来、第3回までは毎年、第4回以降は2年に1回、全国各地で開催されてきました。第21回を迎えた今回は9月7、8の両日、長野市で開催されます。
 商工交流会は中小商工業者団体、自治体労働者、消費者・住民団体、労働組合、研究者で構成される実行委員会が主催し、中小商工業者の問題を中心にした交流・研究を行う貴重な場となってきました。毎回、全国から1000人前後が参加し、開催地の特徴も反映させながら、その時々の課題と展望を深めてきました。
 今回のメインテーマは「循環型経済の確立で個性豊かな地域社会を-ローカル&スモールファースト」です。日本経済と地域経済の担い手である中小商工業、とりわけ小規模企業、家族経営の役割と自治体による支援策の重要性を明らかにします。基調講演を小林世治・元日本大学教授が行います。
 開催地・長野県は2014年3月に、長野県中小企業振興条例を制定し、中小企業を「産業発展の原動力であり、地域社会を担う重要な存在である」、小規模企業についても「地域経済の安定、次世代産業の創出等に重要な役割を果たしている」と位置付けます。
 パネルディスカッションや基礎講座、分科会など各企画を通じて地元中小商工業者からの報告も予定されています。
 2日目の閉会全体会では特別報告として、報道写真家の石川文洋さんが「日本縦断あるき旅-地域の『宝』再発見」と題して、石川さんがこの1年余り、北海道から沖縄まで徒歩で旅した経験から、地域の素晴らしさを語ってくれます。
 現地実行委員会の滝沢孝夫さんは、「信州の自然と産業の融合を発信します。『牛に引かれて善光寺参り』に、おいでなんしょ」と呼び掛けます。

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