「私の商売自慢」語り合い
異業種交流会開く

全国商工新聞 第3341号2018年12月17日付

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「前向きな話に元気がもらえた」と好評だった兵庫民商の異業種交流会

 兵庫民主商工会(民商)は11月9日、経営部会の主催で「わたしの商売自慢~異業種交流会」を開き28人が参加しました。
 パネリストは、防水工事業のKさんと人形・花火小売業のEさんの2人。近藤義晴・兵庫県中小商工業研究所所長がコーディネーターを務めました。
 開業38年目の防水工業を営むKさんは、務めていた防水工事の親方が夜逃げをしたことをきっかけに31歳で開業。当初は仕事の確保や資金繰り、現場管理などに苦労したものの、お客さんからの信頼を勝ち取り、「そんなに営業をしなくても仕事が来るようになった」と振り返ります。心掛けていることは、「職人さんの家族にも職場を良く思ってもらうこと。家族の理解があると気持ちよく働いてもらえる」と話しました。
 創業80年の人形専門店を12年前引き継いだEさんは、「どん底」だった売り上げを「安売り」で伸ばそうとしますが、安売り商法には面白さを感じることができず方向性を転換。「商品知識の学習に力を入れ、納得して買ってもらうようにしたことで客単価や利益、売り上げも増加してきた」と話しました。
 パネルディスカッションでは、参加者からも商売のアピールや質問が出され、「信頼の構築が売り上げ増につながっている」と近藤氏はコメントしました。
 「景気が悪いというなかで、前向きな話が聞けて元気をもらえた」などの感想が出されました。

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