経営向上へ情報交換 若手業者が交流会

全国商工新聞 第3332号10月15日付

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商売の悩みや記帳の仕方などを気軽に話し合った長崎民商の若手事業者の交流会

 長崎民主商工会(民商)の若手事業者でつくる「青年ねっと」は先ごろ、交流学習会を開催し、20代から40代の若手会員16人が参加。人手不足や記帳の仕方など、商売の経験を出し合いました。
 「申告・記帳を学びたい」と民商に入会する若手事業者が多いなか、荒木広海さん=船舶造修=は「民商のパソコン記帳ソフト『らくらく記帳』を活用している。パソコンが自動集計してくれるので今のところ困ったことはない」とのこと。「税理士に申告をお願いしている」という人もいましたが、本多邦暁代表=建設=は「全て税理士任せにせず、お金の流れを把握することが重要。自分の会社の経営状態を知っておく必要がある」と話しました。
 西健二副会長=建設=が「ハローワークの求人に、(県外での)出張があると書けば、長崎の子は出て行きたがらないので人が集まらない」と人手不足の問題について発言。松崎拓己さん=船舶造修・建設=は「『未経験でもうちで育てますよ』として、育成のため県外に行くこともある、とすればよい」と、自身の経験から人材獲得の案を披露しました。
 「自分の給与が上がらず、生活が苦しい」などの現状を訴える部員も。悩みに真剣にアドバイスする姿も見られました。
 本多さんは「労働保険加入者にはハローワークから助成金もある。勉強して大いに活用してもらいたい」と勉強会を提案。「自分を向上させるために情報を得て、商売につなげてもらいたい」と話していました。
 多忙で参加が難しい会員が多い中、南部支部の原田誠一郎さん=船舶造修=は「お誘いの電話がうれしくて」と参加。電話などでの呼び掛けの重要性を実感しました。

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