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異業種交流
経営に頑張る姿に感動
商売語り、製品展示も
京商連が経営セミナー
「かわるきっかけ」をテーマに
 「同じ中小業者が経営に頑張っている姿に感動した」「中小業者として生きる決意と経営を変えるきっかけができた」‐‐。京都府商工団体連合会(京商連)は10月、「かわるきっかけ 経営セミナー」を5回に分けて連続で開催。「売り上げ減少」「和装販売店の大型倒産」などで先の見えない不安に応え、「経営に強い民商をつくろう」と企画したものです。

製品展示では商品を持ち寄り、アピールしました
 京商連は10月21日、第3回セミナーを開き87人が参加。ミニ商工交流会でお互いの商品を持ち寄り、アピールしました。和装小物・染めの展示・アクリル画・女性を美しくするアロマ製品・創作畳など多彩な商品が展示されました。
 また、「私の経営&商売の紹介・実践報告」では、西京民主商工会(民商)の吉村和夫さん(62)=工務店=が「ばら色の住まいづくり」をテーマに報告し、「新築するお客さんのために瑞穂町に土地を求めて、雑木林を開墾した。1年間に3メートルの桜11本を1列に植え、年間65日間、朝5時に起きて通い続け、丹精込めて育て、現在、6列になった。お客さんともお花見ができるようになり、今年は29人のお客さんと花見をして大変喜んでもらった。『来年も元気で会おう』を合言葉にし、100人の予約が入っている。お客さんと地元の人びと、そして家族と一緒に私の夢を実現させたい」と語り、参加者に大きな感動を呼びました。
 第1回セミナー(10月6日)には108人が参加。愛知・名城大学の井内尚樹助教授が「商売繁盛、聞かなきゃそんそん」をテーマに講演しました。「一人ひとりの個々の経営の強化、業界や商店街の振興、まちづくりの運動の3つにとりくむことが大切。言わば点と線と面の三位一体のとりくみを大事にして、『共生の経済』をどう構築するかの実践が求められている」と大阪のHITグループの活動や地域でのネットワークづくりにとりくむ酒店の実例を紹介しました。
 続いて民商から3人が「私の商売」を発言。上京民商の芦原靖彦さん(42)=印刷業=は「日本一安い名刺屋をめざした経営」について、東山民商の辻本幸栄さん(53)=菓子製造=は「地元の野菜を使った手焼きせんべいと婦人部での楽々悠々市」のとりくみを発言。中京民商の勝沢祥男さん(59)=洋装店・象嵌製造=は「象嵌から和柄を生かした洋装店に変わるきっかけ」を話しました。
 第2回セミナー(10月11日)には69人が参加。商工新聞で『商売のワンポイント』を連載中の中小企業診断士・関浦照隆さんが「お金をかけずに売上げを上げる法」を講演し、経営にがんばる中小業者の豊富な実例を紹介。参加者に「従来の事業を見直し、新しいことを始める意欲がわいてきた」と感銘を与えました。
 毎回、「経営力を上げる」「自分の店の強みを知る」「知恵と工夫で商売繁盛」など多彩なテーマで学習し、自らの商売を語り製品展示などをおこなうセミナーは大好評でした。
 
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