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  トップページ > 税金のページ > 消費税 > 全国商工新聞 第3011号 2月20日付
 
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消費増税反対 「被災地にもかけるのか!」 県民のつどい=岩手・盛岡

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「消費税増税は許さない」と盛岡市内をデモ行進する「つどい」の参加者

 「買い物上手の女とは私のことよ」――。大見えを切る白波五人衆に消費税寸劇…。5日、岩手県盛岡市で開かれた「消費税増税を考える県民のつどい」。750人の参加者は、笑いとユーモアに元気をもらいながら「被災地から消費税増税反対の声を上げていこう」と決意を新たにしました。

 同実行委員会と消費税廃止岩手県各界連絡会が主催したもので、国会開会後、全県レベルで消費税増税反対集会を開いたのは初めて。
 岩手県商工団体連合会(県連)の藤沢光一会長が主催者を代表し「消費税増税は復興のめども立っていない被災地を追い詰めるもの。この『つどい』をきっかけに消費税増税反対の運動を全県に広げよう」とあいさつ。
 この後、労働者や業者、年金生活者が「白波五人衆」に扮し、それぞれの立場から消費税増税を告発。セリフを忘れた女性には会場から「頑張れ」の“励まし”が飛び交い、大きな笑いに包まれることも。胆江民主商工会(民商)は「消費税の一生 業者の苦悩」と題した寸劇で、消費税を転嫁できない実情をユーモアを交えて披露。「実態が少し分かったぞ」の声が掛かり、会場は爆笑に包まれました。
 被災地を代表し、大船渡民商の千葉雄生事務局長が特別報告。仮設住宅に入居している被災者がペットボトルに入れた水でトイレを流すなど出費を節約している実態を紹介。「その被災地に増税をかけるのか」と怒りを込めて告発、家も車も流されたが憲法に保障された生存権、幸福追求権は流されていないとし、「増税反対の声を被災地から上げよう」と呼びかけました。

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岩手日報に掲載された2385人の“意見広告”

 「社会保障と税の一体改悪を斬る」として講演した日本共産党の大門実紀史参院議員は、増税に突き進む野田内閣の姿勢を批判。消費税増税と社会保障費の削減によって16兆円の負担増(1世帯当たり30万円)になると紹介。
 岩手、宮城、福島の被災3県の消費税増税は5300億円で、これは3県の住民税合計4050億円を上回ると指摘し「力を合わせて増税を阻止しよう」と訴えました。
 つどいは、増税阻止に向け(1)大学習運動に取り組む(2)県内で10万人の反対署名を集める(3)大宣伝を行う-などを決定。県民へのアピールを拍手で確認し、いてついた市内をデモ行進しました。
 大船渡市でワカメ養殖などを営む業者は「笑いがいっぱいあって、これから頑張ろうと元気が出た。仮設に入っている被災者にも負担をかける増税なんて許せない」と話していました。
 同実行委員会は「つどい」に先立ち、集会参加を呼びかける意見広告を地元紙「岩手日報」に掲載。2385人が名前を連ね、集会成功への大きな力となりました。

全国商工新聞(2012年2月20日付)
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