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  トップページ > 税金のページ > 確定申告(自主計算) > 全国商工新聞 第3103号1月20日付
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税金 確定申告(自主計算)
 

記帳義務化に対応 民商の自主記帳・自主計算

 国税通則法の改悪に伴い、1月から事業所得300万円未満の白色申告者を含むすべての中小業者に「記帳・帳簿の保存義務」が課せられます。記帳義務化が始まって初の確定申告を控え、各地の民主商工会(民商)は自主記帳・自主計算活動を強め、「分かりやすい」「確定申告も安心だ」「経営対策にも役立つ」と好評です。

簡易帳簿で対策強化=宮崎・日向

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日向民商の班で開いた記帳義務化対策の勉強会

 宮崎・日向民商が昨年から力を入れてきたのが、記帳義務化対策として新たに作製した「簡易帳簿」を活用した自主記帳・自主計算活動です。
 民商は長年、簿記の基礎学習や連続講座、会員同士が班会にパソコンを持ち寄り自主記帳を学び合う活動に取り組んできました。
 こうした活動に加えて、昨年からは会員向けに説明会を開き、記帳義務化対策を本格的に進めてきました。白色申告者のほとんどの会員が、民商や班・支部で開かれた説明会に参加するようになりました。自主記帳への関心が高まり、なかには夫婦で出席する方々もいます。
 説明会では、「どんな帳簿に記帳をすればよいのか」「ノートに書いてもよいのか」など参加者から出される疑問や不安に、役員らが「自分に合った帳簿でよいし、ノートでも構わない」とアドバイス。役員が「日々の取引の記載が大切です。科目ごとに日々の取引を記帳することはできますか」と尋ねると、参加者からは「難しい」と言う発言が目立ちました。
 そこで作ったのが記帳義務化に対応した「簡易帳簿」です。簡易帳簿にはあらかじめ勘定科目が書いてあるため、必要な欄に日々の取引金額の合計を記入すればよく、白色申告者からは「これで安心」と大好評。班での学習を通じた自主記帳・自主計算の活動が広がっています。
 学習会をきっかけに、うまれた新たな班長=スナック=は、「簡易帳簿は勘定科目があらかじめ書かれているので、迷うことなく記帳でき、月ごとの集計も簡単。記帳義務化にも慌てることもなく対応できる」と話しています。
 副班長も30代の業者青年が務め、毎月、班会を開催するようになりました。
 若手経営者は記帳の学習にも熱心で「記帳義務化対策は大丈夫だ」「自主記帳は自分の経営を伸ばすためのもので楽しい」と確信になっています。

学習会で記帳に自信=茨城・日立

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参加者から好評の日立民商の記帳学習会

 茨城・日立民商は記帳義務化対策の記帳学習会を11月29日、12月11日の2日間で計4回開き、54人が参加しました。
 家業を継いだ若手の夫婦や事業承継を考える業者青年、ベテラン会員や業者婦人など世代を超えた顔ぶれが集まり、「自主記帳に自信が持てた」と魅力が広がっています。
 参加者は、自主記帳の意義を(1)税務署の不当な課税を許さない力となる(2)経営分析に役立ち、経営の状況や展望を得意先や金融機関に説明でき、信用力が高まると学習。『自主計算パンフレット2014』を活用し「納税者自らが税額を決めて申告する自主申告権に変わりはない」「記帳義務化の狙いは消費税の引き上げにあり、不公平な増税の反対運動が重要だ」と話し合いました。「改正」国税通則法実施後の税務調査の傾向と対策、「税務調査の10の心得」を学びました。
 民商作製の『自主計算ノート』で仕訳や集計方法など実践的な学習を進めました。白色申告をしている会員=塗装=は「知りたいことが理解できた」と今後の記帳に自信をのぞかせていました。税務調査の経験のある参加者からは「帳簿付けをしていたので税務署に経費を認めさせた」と自主記帳の大切さが語られました。

全国商工新聞(2014年1月20日付)
 
   

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