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  トップページ > 税金のページ > 確定申告(自主計算) > 全国商工新聞 第2957号 1月10日付
 
税金 確定申告(自主計算)
 

税務調査 少額修正で終了 役立つ民商の自主計算=大阪・中央

 領収書の集計や税金の申告まで自分で計算する「自主記帳・自主計算活動」。「不況に負けない経営対策」や「税務署の不当な徴税攻勢を許さない」力にもなり、民主商工会(民商)ならではの取り組みとして大きな実績もあげています。税務調査を無事に乗り切った大阪・中央民商のKさん=料飲=の自主計算活動を紹介します。

日計表をフル活用
 「お客さまに支えられながらの商売。先日は感謝の気持ちで記念祝賀会を盛大に開きました」と笑顔で話すKさん。昨年11月に17年目を迎えました。
 民商は開業と同時に入会。友人から「申告の相談なら民商だよ」と紹介されました。
 民商から売り上げや経費を記入する手書きの日計表をすすめられ、今でも活用。「夜の仕事のため、毎日書くのはしんどいですが、何とか続けています」と日常的な自主計算活動に努力しています。
 4年前に初めて税務調査が。所属する班会で、「税務調査についての10の心得」を学んでいたKさんは毅然と対応し、調査日は自分から都合の良い日を知らせることを告げ、すぐに民商に電話をしました。
 班会などで経験者から話を聞き、準備を進め調査当日に。税務署員は、立会人がいることを理由に調査を進めようとはしませんでした。調査は数回に及び「守秘義務があるから立会人の排除を」「信頼できる人の立会は納税者の権利だ」との押し問答が続き、長いときは2時間にもなりました。
 調査がなかなか進展しないため、Kさんは民商役員ら5人と税務署へ出向き、自主計算の状況を伝え、「すみやかに調査を進めること」「反面調査をしないこと」などを要求。最後は署員も立会人を黙認するかたちで調査に応じました。
 終わるまで5カ月かかりましたが、結果は少額修正で終了。「初めての調査が無事に終わってホッとした。仲間がいるから心強かった」と語ります。
 現在は、日計表をもとに民商でパソコン入力し、集計作業も楽々。しかし、「消費税の納税は頭が痛い」と言います。課税業者になってからは、料金に消費税を乗せざるを得ませんでした。
 「値上げは避けたかったのですが、お客さんの理解に感謝です。自主計算は料金設定など経営対策にも役立ちます」とKさん。「消費税はなくしてほしい」と強調しました。

   
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