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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3134号9月8日付
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税金 徴税攻勢
 

記帳・税務調査・納税猶予 民商ならみんなで対応

 「帳簿のつけ方や申告のやり方が分からない」「税務署員が突然、やってきた」―。各地の民主商工会(民商)では、小規模事業者の税金に関するさまざまな相談に乗り、切実な要求に応えています。記帳や決算の仕方を仲間同士で教え合う記帳会やパソコン教室は分かりやすいと好評。仲間と一緒に自主申告を貫き、税務調査にも納税者の権利を主張して毅然と対応しています。

しっかり記帳し調査で是認=島根・出雲
 島根県出雲市内で焼き肉店を経営するTさんはこのほど、出雲民商の仲間からアドバイスを受けて税務調査に立ち向かい、法人税の増差税額ゼロや源泉所得税の是認をかちとるなど納得して税務調査を終えることができました。
 「税務署員からの質問にも答えられるように、数字を自分で把握しておくことが大切。そうすれば税務調査への恐怖心がなくなり、落ち着いて対応できる」と自信を持って話します。
 4年前の税務調査のときは記帳が不十分だったため、200万円ほどの法人税などが追徴されました。
 記帳の大切さを痛感したTさんはそれ以来、パソコン会計でしっかりと記帳し、税法など、分からないことは民商の事務所に出かけて知識を高めていました。
 今回は昨年11月から今年3月まで毎月1、2回の調査が行われ、そのたびに民商と対応を相談。署員の質問にも数字を示しながら明確に答えました。
 その結果、消費税は単純なミスで1年分の少額修正。法人税は修正申告をしたものの増差税額ゼロ、源泉所得税は申告どおりの是認となりました。「日常的な記帳と商売に関する学習を怠らず、民商で自主計算を学ぶことが何よりの力」とTさんは笑顔で語っていました。

法人も仲間と一緒に集団申告=神奈川・相模原
 神奈川・相模原民商は6月から法人の集団申告をスタート。7月31日には法人にしている会員12人が5月決算の申告書を提出しました。Kさん=旋盤加工=もその1人。「初めて集団申告しました。緊張しましたが、初対面の人とも交流が深まった」と話しています。
 Aさんは友人(民商会員)と一緒に民商の事務所に来てパソコン入力し、分からないところを教わっています。「叱咤激励されながら決算書を仕上げています。一人ではないので心強い」と笑顔をのぞかせます。
 6月決算のBさんは9月1日、申告書を提出。「仕訳した伝票を自分でパソコンに入力し、仲間のアドバイスを受けながら申告書を完成させられるのが民商の魅力。民商の仲間と一緒だから安心して申告書を提出できた」と言います。
 法人の会員が集団申告をするようになったのは4月に開いた税金・社会保障対策部会がきっかけでした。部会では法人の申告のあり方が議題に上り、「会員自身が申告書を税務署に届けなければ自主申告とはいえない。法人の会員も集団申告をしたらどうか」との提案があり、実践することになったものです。

固定資産税の徴収猶予かちとる=群馬・東毛
 固定資産税の納付が滞っていた群馬・東毛民商のNさん=金属加工=は先ごろ、太田市に対し今年度の固定資産税13万9500円の「徴収猶予」を申請。地方税法第15条1項5号が適用され、12回の分納が認められました。「単価が引き下げられる中で売り上げが落ち込んでしまって納付が滞ってしまった。徴収猶予が認められれば、延滞金もつかない。民商に相談して良かった」と話しています。
 Nさんは数年間、会社と亡父名義の不動産の固定資産税が期日までに納付できず、毎月5000円を納付していました。それも時々、滞ってしまう状況で、「これ以上、滞納額を増やすわけにいかない」と思ったNさんは民商に相談。地方税法が定める「徴収猶予」が申請できることを知り、6月20日に太田市役所に出向き、「これまでの固定資産税は従来どおり5000円ずつ納め、26年度分は徴収猶予を申請したい」と申し入れました。担当者は「新たな滞納が発生しないようにしてほしい。猶予申請は上司と相談する」と言いました。後日、「徴収猶予許可通知書」が送られてきました。

東毛民商のNさんが受け取った徴収猶予許可通知書(一部)

自分で申告できて「感動」=宮崎・日向
 「申告書をプリントした時は感動した。税理士にしかできないと思っていたので、自分でできるなんて本当にうれしい」と笑顔で話すのは、宮崎・日向民商のTさん=主油タンクの製造・設置=です。民商のパソコン記帳会に通い、初めて法人の申告書を完成させました。
 夫・Hさんは08年3月、それまで働いていた会社をやめ、独立して個人事業所を開業しました。経理を担当するようなったTさんは初めての申告にとまどっていた時、知り合いの民商会員から民商を紹介され、入会しました。
 Tさんは婦人部が開く記帳会などに参加し、婦人部の仲間と一緒に記帳を学びながら確定申告書を作成していました。
 昨年3月、法人成りを機にパソコン会計に挑戦。Tさんは、民商のパソコン記帳会に参加して会計ソフトの扱い方や法人決算のやり方を学びました。「初めはこれでいいのかなと不安があった」と話すTさんですが、回を重ねて日々の仕訳をパソコン入力できるようになりました。
 税務署から送られてきた法人申告書類を見たTさんは「これを全部出すの?」と書類の多さにびっくりしました。しかし、申告に必要な勘定科目内訳書を会計ソフトで仕上げました。法人として初めての申告を自主記帳・自主計算でやり遂げ、4月に申告書を提出しました。

全国商工新聞(2014年9月8日付)
 

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