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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2992号9月26日付
 
税金 徴税攻勢
 

税務署が暴言 「税収めないのは泥棒」 抗議に謝罪=北海道・函館

 税務署から「税金を納めないのは泥棒と同じ」など暴言を浴びせられた北海道・函館民主商工会(民商)のYさん=子ども服販売=は8月24日、納税者の権利侵害だと民商と一緒に抗議しました。函館税務署の総務課長補佐は「大変申し訳なかった」と謝罪しました。
 Yさんは、不況による売り上げ減少で、09年分からの消費税265万円を納められず、税務署と分納の相談をしながら誠実に毎月納付してきました。
 しかし、東日本大震災の影響で、仕入れができず売り上げがさらに激減。従業員の不幸も重なり、7月は納税ができず、8月に入ってからの納付に。
 すると、別の徴収担当官から連絡があり、「こんな少ない金額ではダメ」「消費者から預かっている税金を納めないのは泥棒と同じ」と暴言を浴びせられました。
 Yさんは「払いたくても払えない。これ以上は死んで保険金で支払うしかない」と訴えましたが、担当官は「死んだって、税金を必ず払うという保証はない」とさらに暴言を吐きました。
 目の前が真っ暗になったYさんは「どうやって死のうか」と悩み、訪れた友人(商工新聞読者)に相談。
 「何で死ななければならないの。絶対におかしい。民商に相談しなさい」と助言を受け、翌日には民商に入会して谷地重成会長らとともに、税務署に抗議に行きました。
 応対した総務課長補佐は「そういう指導はしていない。そのような誤解を受けるような発言をしたならば、大変申し訳なかった」と謝罪。しかし、担当官は「そんなつもりで言ってはいない」と非を認めず、謝罪しません。納得がいかないYさんは、担当官の上司を交えて4時間にわたって訴え、担当官はついに反論ができなくなりました。
 Yさんは、「納税の猶予」を申請しながら「あきらめないで商売を続けていきたい」と笑顔で話し、納税者の権利や記帳を学んで、税務署に負けない決意を固めています。

全国商工新聞(2011年9月26日付)
   
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