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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2948号 10月25日付

税金 徴税攻勢
 

消費税滞納で売掛金差し押さえ 税務署交渉で解除=長野・佐久


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差し押さえ解除を求め税務署交渉した佐久民商の仲間

 消費税の滞納を理由に売掛金を差し押さえられた長野・佐久民主商工会(民商)の鈴木良夫さん(仮名)=豆腐製造小売=は先ごろ、税務署と交渉し差し押さえ解除をかちとりました。「納税者の権利を主張し、請願行動などで応援してくれる仲間がいることで解除が実現できた。ひとまずほっとした」と喜んでいます。

 鈴木さんは、売り上げの減少や原材料高騰などの影響により、約5年前から消費税の納税が困難となり、本税など約135万円が滞納に。8月10日に、佐久税務署から「差押調書謄本」が届きました。
 8月末に入金予定の売掛金(大口2社)が差し押さえられたことを知った鈴木さんは驚き、「これでは商売どころか生活もできなくなる」と税務署へ抗議。しかし、「7月に督促状を送っている。全額納付しないと解除はない」と答え、納税者の生活や実情を無視しました。
 鈴木さんは民商に相談。税務署への連絡を怠ってしまったことなどは率直に反省し、「自主計算パンフ」などで納税者の権利や法律を学習。民商役員らとともに、税務署へ請願しました。
 鈴木さんは、署内で請願書を読みあげ、差し押さえ解除を要求しました。徴収官との話し合いでは、資金繰表を元に納税計画表などをつくり納税の意思があることを主張しましたが、「一括で納付を」と平行線に。請願対応した総務課長や徴収部門の統括官にも粘り強く納税の意思を伝えました。
 その結果、担保提供などの条件つきで解除されることとなり、9月14日に差押解除通知書が届きました。
 鈴木さんは、「税務署は、ことあるごとに差し押さえ処分に至った経緯は自己責任の結果だという。しかし、こうやったら解除できるという提案はしない。同じ境遇の仲間も頑張ってほしい」と話しています。

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