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  トップページ > 青年部 > 全国商工新聞 第3178号7月27日付
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青年部
 

全青協結成40周年 (4)全部員対話で前進

要求つかみ活動広げ政治革新の原動力に

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全国から集まった青年が交流し学び合った初の全国業者青年交流会「おもいっきりフォーラム」

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仲間とともに一歩を踏み出すことが社会を変える力になると語る花井さん

 「業者青年ゆえの要求や悩みが必ずある。すべての業者青年に会いに行き、対話しよう」―。全商連青年部協議会(全青協)は創立15周年の1990年、民商運動の原点に立ち返り「すべての青年部員と対象者を訪問しよう」と「いきいきトーク運動」を提起しました。
 バブル経済が崩壊し、長期にわたる不況に突入した90年代。大企業は生産拠点を海外へ移すとともに、中小業者には「アジア並み」の低単価や長時間労働を強要しました。「注文を朝受けて翌日納品で休む暇も、遊ぶ暇も、嫁さんを探す暇もない」「忙しいのにもうからない」など、業者青年も仕事に追われ、社会的孤立化が深刻に。「部会を開いても青年が集まらない」「青年の要求が分からない」など、民商青年部でも時代を反映した悩みが多く出されるようになっていました。
 その中でも前進を勝ち取っている青年部に共通していたことは「徹底的に部員を訪問し、要求を引き出し行動に移している」ということでした。この活動に全国が学ぼうと打ち出されたのが「いきいきトーク運動」です。各地の青年部は仕事のこだわりや悩み、趣味など質問内容も工夫し、訪問対話を進めました。
 87年〜92年の5年間、全青協議長を務めていた花井正幸さん=金属研磨=は「いきいきトーク運動を軸として青年部の活動内容が大きく広がった」と振り返ります。90年9月には初めて「全国青年部交流会―おもいっきりフォーラム」(現在の全国業者青年交流会)を開催。各地の青年が商売への思いや要求を語り合い交流するとともに、多彩な分科会で業者青年を取り巻く情勢や経営環境の変化などを学習。「業者青年の働きがい、生きがい」と題した記念講演も好評で、仲間をつくり、周りを変えること、それが社会を変え、歴史も動すことにつながるという話に確信が広がりました。
 全青協は「いきいきトーク運動」と「おもいっきりフォーラム」を力に、各地で数十の民商青年部を結成・再建させ、翌91年総会で前総会時を500人上回るなど大きく躍進します。
 「一生懸命働いても働き分が認められるのは47万円。一人の人間としての人格が認められていない」などいきいきトーク運動で集まった声を要求にまとめ、91年総会の翌日には青年部として初めて中小企業庁(中企庁)と交渉。自家労賃要求を掲げ家族従業員の働き分を47万円(当時)までしか認めない所得税法56条の廃止や融資、補助、技能習得支援制度の拡充・創設を要望。中企庁から「白色申告の業者青年の専従者控除が47万円というのは低いと思う。事業主の勤労所得控除を要求する」などの回答を引き出しました。中企庁交渉の意義について花井さんは「業者青年の実態と要求を国政に届ける場をつくり、商売をする上で政治的な関心を持つことの重要性を青年たちに実感させた」と語ります。
 青年部で得たものは「いまも民商内外で政治革新をめざし頑張るたくさんの仲間」と語る花井さん。「仲間の存在が、いまでも自分を支えている」と強調します。全青協40年に向けて「仲間と一緒に挑戦し、たくさんの成功や失敗を経験してほしい。その中で出会い、ともに運動した仲間は何十年たっても付き合える宝となるし、自分の頑張れる原動力になるはず」とエールを送りました。

全国商工新聞(2015年7月27日付)

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