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  トップページ > 青年部 > 全国商工新聞 第3174号6月29日付
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青年部
 

全青協結成40周年 (2)業者青年が社会に発信

 「平和こそ商売繁栄の道」―。全青協は結成当初から平和を求める運動に全力を挙げてきました。
 戦後第二の反動攻勢が強まった1980年に、日本青年会議所が日米安保条約に基づく軍備強化を内容とした「日本の安全と防衛」の提言を発表。全青協は直ちにこれに対して、今こそ平和を守る運動をと、全国の業者青年に呼びかけた「山中湖アピール」を発表しました。
 結成10周年の85年から毎年、「業者青年と平和のひろば」を原水爆禁止世界大会に呼応して被爆地で開催。核兵器廃絶を求めるアピール署名にも積極的に取り組んできました。
 当時、石川・金沢民商青年部員だった加藤忠男さん(65、全商連常任理事)も「山中湖アピール」に応え立ち上がった一人。「青年部でさまざまな人たちと交流する中で政治の現状が分かり、アメリカにものを言えない日本政府はおかしいと思った」と振り返ります。増税と軍国主義復活に突き進んでいた当時の鈴木善幸内閣に対し、「仲間を増やすことで日本を変えよう」と石川県連青年部協議会(県青協)は奮起。最高時現勢を回復し、会員比1割を超える青年部を実現します。「平和なくして商売の繁栄はあり得ない。安倍政権の暴走を許さず平和な社会を今こそ若い力で」と加藤さんは期待を語りました。
 地域を支える業者青年は、文化活動の担い手でもありました。

平和を守る活動に全力 映画の自主上映運動も

 1981年、全国商工団体連合会(全商連)の創立30周年記念行事として映画「アッシイたちの街」(山本薩夫監督)の制作に全面協力。各地の青年部は自主上映運動を展開しました。
 当時、愛知・名古屋中民商青年部員だった藤栄茂行さん(71、全商連共済会常任理事)も映画に協力した一人。俳優・古谷一行や奥田瑛二が演じる業者青年のモデルの一人として、大企業の下請けから抜け出すために必死で自社製品を開発しようとする姿や、ささいなミスで会社が倒産に追い込まれる実態など、当時の中小業者の置かれた現実を伝えました。
 大企業によるコストの押し付けなど下請けいじめが強まる下で、藤栄さんも「何人もの仲間を失った」といいます。「アッシイ」とはばらばらの機械部品のパックを指す言葉。映画を通じて「どんな苦境でも力を合わせれば道は開ける、ということを伝えたかった」と語ります。
 藤栄さんは「アッシイのメッセージは今に通じる。厳しい時代だからこそ問題を自分一人のものにせず、多くの仲間と力を合わせ解決してほしい」と全青協発展にエールを送りました。

全国商工新聞(2015年6月29日付)

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