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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2951号 11月15日付

婦人部
 

教職員と教育懇談会 教育現場の実態を交流=京都・山科


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子どものことを真剣に語り合う場となった教育懇談会

 京都・山科民主商工会(民商)婦人部は10月15日、教育懇談会を開き子育て中の婦人部員と山科区内の小中学校の教職員合わせて13人が参加。学校現場で何が起こっているのか、教師の立場、親の立場で今の学校教育をどう感じているか交流しました。

「いじめ」で相談も
 以前から教育懇談を開こうとの要望があり、10月には、40代の婦人部員Sさんから「学校で子どもがいじめに遭った」との相談を受けたこともあり、開いたもの。
 「最初は信じられない気持ちと怒りでいっぱいだった」というSさんは相手の子に会ってとことん話を聞いたことを発言。
 「親からも先生からも見離されているというのを感じた。『誰も信じていない』という言葉が重かった。話を聞くことで少しずつ心を開いてくれている」と子どもたちと向き合う大切さを指摘しました。
 京都市教職員組合の教員からは「子どもが立ち直るにはきっかけがある。決して一つのことが働いているわけではない。複合的な輪の中でしか直らないし、いろんな大人と出会うことで子どもは発達していくもの」とアドバイスしました。

教員への追及が以前より厳しい
 教育現場の実態については「以前は雑談の中で悩みを言い合ったり、教員同士のコミュニケーションがとれていた。今はとにかく仕事に追われ、うまくいかなければ個人責任とされてしまう」「保護者や管理職から教師に対する追及が厳しくなっている」「保護者は問題や要望があったとき、教師を飛び越えて直接教育委員会へ上げてしまう」と、過密労働や教員と保護者の連携が取りにくくなっている実態が上げられました。

少人数学級を
 教育問題では「30人学級がやっと実現しつつあるが、先生1人に対する生徒数は諸外国と比べてもまだ多い。欧米では18人に1人。日本は20人学級をめざすべきだ」と今後の課題も出されました。
 参加した、婦人部のOさん=金ぱく押=は「学校の先生は期待に沿わないといけないと思いつめていることが分かり、大変なんだと思いました」と感想を寄せてくれました。
 山科民商婦人部では今後も婦人部が中心に子育て、教育問題を取り上げた学習会を継続して取り組もうと話し合っています。

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