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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2891号 8月10日付
 
婦人部
 

第55回日本母親大会開催(7/25・26)

 「貧困と格差・戦争のない平和な地球を子どもたちに」という母親、女性たちの思いとパワーがあふれた第55回日本母親大会が7月25、26日の両日、京都市内で開かれ、延べ1万7500人が集いました。1日目に全体会、2日目に分科会を開催。多彩な企画と交流を通して、自公政権に痛めつけられた権利・平和・雇用・教育を立て直し、平和な未来を築こうとの思いを一つにしました。

困難打開めざす姿に共感
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所得税法第56条廃止を訴える京婦協の役員ら
 不況の嵐が吹き荒れ、暮らし・営業・子どもの問題が女性や母親に大きくしわ寄せされる中、今年の大会は、雇用や子どもの教育・医療を守りたいとの思いが会場にあふれました。
 1日目は曇り空で受付時には土砂降りの雨。しかし女性や母親たちは悪天候に負けることなく、全体会が開かれた「京都府立体育館」には9000人が集まりました。壁いっぱいに、願いや思いを書き込んだ扇形の紙が張られたタペストリーが飾られ、会場を彩りました。

 民商からも多数参加し交流深め
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女性たちの訴えに、激励の拍手が送られた全体会
 福島・いわき民主商工会(民商)のKさん=石材加工=はAさんと一緒に参加。「商売を元気にする知恵がほしくて来ました。消費税、女性の人権について学びたい」と話します。初参加のAさんは「こんなにたくさんの人が集まるなんてびっくり。お母さんたちのパワーに驚いています」と圧倒された様子でした。
 大阪・堺北民商のKさん=電器設備=は今回が2回目の参加。大学、高校、幼稚園に通う3人の子どもの母親です。「みんな困難を抱えながら必死に頑張っている。今年も交流して勉強したい」と力強く語りました。

 全体会では、高田公子代表委員が主催者あいさつ。「オバマ大統領の演説により、世界が核をなくそうと歩み始めました。一方で不況や自公政権の悪政によって、女性や子どもの権利が奪われつつあります。母親運動を盛り上げ、平和な未来を子どもたちに受け渡しましょう」と呼びかけました。京都佛教会理事長の有馬ョ底さんが「いのちの輝き それは平和であればこそ」と題して記念講演。「核兵器ほど不必要なものはありません。私は世界各国を歩きましたが、一番平和な国は日本。それは憲法9条があるからです。戦争を知らない世代に人間を尊重することを教え、憲法9条を守り、平和な国をつくるために手を携えましょう」と話すと、割れんばかりの拍手が響きました。  午後からは「今日の運動」と題して、各階層の女性たちが権利・平和・雇用・教育を守れと力強く訴えました。

 キヤノンの不当解雇を告発した大分の川崎まちこさん(仮名・30)は「長く働けるという話で来たのに、たった3カ月で解雇。施設に預けている3人の子どもを引き取って一緒に暮らしたい。そのために頑張ります」と訴え。会場からは「頑張れ」とエールが飛びました。

 56条廃止の訴え会場に共感広げ
 右京民商のTさん=イラスト・デザイン=は所得税法第56条の不当性を訴えました。「夫と一緒にお菓子の包装紙などのイラストを描いていますが、時給は358円にしかならず、仕事への誇りも踏みにじられています。1日も早く56条が廃止されるように、私たちは粘り強く運動します。業者婦人も人間らしく生きたい」と元気に報告、共感が広がりました。
 全員でエール交換し、大会決議・アピールを採択。歌声と拍手が響く中、「来年は福島で会いましょう」と幕を閉じました。
   
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