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トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2803号 10月22日付

婦人部
 

第10回全国業者婦人決起集会
増税はやめ、働き分認めてよ
10日、業者婦人1900人が決起集会

 「消費税の増税はやめて」「働き分を認めて」「米軍基地はいらない」‐‐。切実な要求を持ち寄って集まった第10回全国業者婦人決起集会が10日、東京・日比谷公会堂で開かれ、1900人が参加しました。全国商工団体連合会(全商連)婦人部協議会(全婦協)は業者婦人の地位向上と施策の充実を求めて衆参両院のすべての国会議員に要請し、7省庁と交渉。JR新宿駅と池袋駅での街頭宣伝や国会懇談会も開かれ、終日、行動しました。岐阜県が1部員10署名目標を達成するなど、全国で奮闘し、集まった地位向上署名は51万人分を突破。参加者は「業者婦人として生き抜くため、政治を変えよう」とこぶしを空高く突き上げました。

省庁交渉で仲間の願い、深刻な実態、声を限りに
文科省に真実の記述を教科書に沖縄の総意伝える
熱気こめ署名・宣伝行動
国会懇談会で切実な要求

「紹介議員に」と要請
地位向上の署名51万人分国会提出 省庁交渉や宣伝も


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「戦争する国も増税もやめて」と訴えながら国会へ向け元気よくデモ行進する集会参加者
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香川・観音寺民商婦人部から参加した左から篠原さん、安藤さん、大崎さん
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子供連れで参加した札幌西民商婦人部の山田さん
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エール交換に応えて、いっせいにうちわを掲げる京都からの参加者

署名を達成して
  国会周辺では、朝早くから業者婦人の元気な姿が見られました。初参加の岐阜・東濃民主商工会(民商)婦人部の新田幸代さん(39)=石材=はこの日のために集会前の3連休を返上して仕事を終わらせ、上京。「めちゃめちゃ重税ですよ。申告が終わってから半年間、税金を払いっ放し。納税額は半端じゃない。税金を払うのに1年間必死で貯めた貯金を全部取られた」と怒りをぶつけます。
  幼稚園児、小学2年、5年の3人のお母さん。仕事をしながら子育て、家事に加えて少し認知症が現れてきた祖母を介護し、休む間もない毎日。その合間を縫って新田さんは署名を集め、婦人部では1部員10人の署名目標を達成させました。その署名を束ねて午前中、地元国会議員要請に参加。話を早く切り上げようとする自民党らの議員秘書に粘って「署名は地元で一生懸命集めてきた。業者婦人が大変な思いで働き、生活している実態を知って、紹介議員になってほしい」と訴えました。
  香川・観音寺民商婦人部からも子育て真っ最中の3人、篠原さゆりさん(44)=建材=、安藤美千代さん(40)=エクステリア=、大崎早知枝さん(42)=電気工事=が参加。仕事が激減するなかで教育費にお金がかかり、家計のやりくりが大変。高校生も「学校やめようか」と心配しています。3人は国会議員との懇談に参加。国会に来るのも、国会議員から話を聞くのも初めて。ドキドキしながら日本共産党の議員や全国の仲間の話に耳を傾けました。「全国の仲間のパワーはすごい。大変な中でもみんな歯をくいしばって頑張っている。私らも負けられない」と3人は気持ちを新たにしました。
 
政治動かせる
  午後からの決起集会が開かれた日比谷公会堂は2階まで超満員。真っ赤なエプロンにピンクの帽子やブルーのハッピ、オレンジのネッカチーフなど華やかさが広がりました。
  全婦協の大石邦子会長が主催者あいさつをし、「消費税廃止の要求を掲げて始まった決起集会は10回目を迎え、この間、地位向上を求める署名を積み上げ、要求を前進させてきた。沖縄では11万人が集まり、高校生が戦争を美化しないでほしいと訴えた。福田政権はこの思いをしっかりと受け止めるべき」と訴えました。
  全商連の国分稔会長は「人間らしく生きたいという願いはすべての女性の要求。中小業者の営業と暮らしを支えている業者婦人が劣悪な状況に置かれているのは政治の責任。今こそ、政治を変える力を発揮しよう」と呼びかけました。
  日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会情勢を報告。「福田政権が誕生したが後期高齢者医療制度の凍結や障害者自立支援法、母子家庭の児童扶養手当の見直しなどが検討され、変えていかざるを得ない状況に追い込んでいる。主権者が政治を動かしていることに確信を持って広げてほしい」と強調しました。日本婦人団体連合会の堀江ゆり会長と新日本婦人の会の高田公子会長があいさつし、料理研究家の池上保子さんからメッセージが寄せられました。
 
県議会初の可決
  参加者でエール交換した後、たたかいを交流。横断幕やタペストリーを広げ、消費税への怒りや大企業の横暴、米軍基地の問題などを告発しました。ひと際大きな拍手が沸き起こったのは高知県婦協。「本日、県議会の本会議で所得税法第56条の廃止を国に求める意見書が全会一致で可決された」と報告すると、県段階では初の快挙に会場から歓声が上がりました。
  埼玉・上尾民商婦人部からは「無理をして病気に倒れ、長期入院してもベッドの上で仕事の打ち合わせ。それでも私の働き分は認められない。退院して7日目に夫が急死。私が命を奪ったのではと自分を責めている。生きる権利を認めてほしい」と心の底から訴え、参加者は涙を流しながら、思いを受け止めました。
  「集団自決」削除の教科書検定意見撤回を求める県民大会を成功させた沖縄の代表は「どんな権力にも負けない」と決意を述べました。
 
元気もらった
  集会後、参加者は国会へデモ行進。怒りのシュプレヒコールがこだましました。
  「母親が頑張っている姿を見せたかった」と言う北海道・札幌西民商婦人部の山田桂子さん(44)=美容室=は長女と親せきの子を連れて参加。「全国の仲間から元気をもらった。夫と二人で美容室を経営し、出産当日まで働き、産後も1週間で仕事に復帰した。だから国保に出産手当、傷病手当を、は私自身の要求。厳しい経営が続き、美容室を終えてから弁当屋にパートに。生活を支えているが、業者婦人として生き抜くために、全国の仲間と頑張る」と決意を語っていました。

 
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