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  トップページ > 国保・年金のページ > 国民年金 > 全国商工新聞 第3105号2月3日付
相談は民商へ
 
 
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「納税より人命」 社会保険料滞納で差押解除=兵庫

 社会保険料の滞納で売掛金を差し押さえられた兵庫・西宮民主商工会(民商)のTさん=造園=は先ごろ、年金事務所と交渉し、差し押さえ処分の解除をかちとりました。Tさんは「民商のおかげで商売が続けられる。ありがとうございました」と喜びを語っています。
 Tさんは、長引く不況の影響で経営不振となり、約200万円の消費税と約500万円の社会保険料の納付が困難となりました。
 消費税については完済しましたが、社会保険料は納めきれず年金事務所と相談し、分納を約束。しかし予定通りに納付できなかった昨年12月、280万円の売掛金などが年金事務所に差し押さえられました。
 困ったTさんは、インターネットで知った民商に相談。12月26日に、山田平会長(67)=染物=ら3人で、差し押さえの解除を求めて年金事務所と交渉しました。
 徴収課長は「差し押えた売掛金でも滞納分には足りない。解除はできない」と回答。Tさんは「売掛金を持っていかれたら倒産するしかない」と実情を説明し、民商役員も「差し押さえによって経営も生活も破綻する。これでは元も子ない」と訴えました。
 徴収課長は「(分納の)約束を守らなかった」と反論しましたが、山田会長は「滞納分を生命保険で払えと迫られて、自殺に追い込まれる納税者もいる。それを防ぐために国税徴収法などで納税緩和措置が規定されているはずだ。納税と人命のどちらを重んじるのか」と問いただしました。
 すると徴収課長は「人命だ」と回答。Tさんも「結果的に分納約束を守れなかったことは申し訳ない。今後はしっかりと納付したい」と答えました。
 後日、担当者から「売掛金の差し押えを解除した」と連絡がありました。
 Tさんは「これで社員の給与や家賃、融資の返済を支払うことができる。本当に助かった」と語っています。

全国商工新聞(2014年2月3日付)
 

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