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  トップページ > 国保・年金のページ > 国民健康保険 > 全国商工新聞 第2999号 11月14日付
 
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高すぎる国民健康保険料 減免・引き下げ運動で成果=鳥取

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鳥取市庁舎の包囲行動、交渉を行う「鳥取市国保をよくする会」のメンバーら

 国民健康保険(国保)料(税)が高くて払えないと、全国で悲鳴が上がっています。鳥取市では、昨年から2年連続で、国保料を引き上げました。鳥取民主商工会(民商)では他団体とともに「鳥取市国保をよくする会」を結成、国保料の引き下げ運動を展開。また国保料の申請減免にも取り組んでいます。

 鳥取民商のNさん=運送=は先ごろ、減免申請を行い、年間46万7,500円の国保料が33万4,700円まで減額されました。減額前の国保料は、年間総所得約349万円のうちの13.3%を占めていました(両親と弟、本人の4人世帯)。また国保料の引き上げの影響で、売り上げが減少したにもかかわらず、納付金は下がりませんでした。
 Nさんは試算表や過去の申告書類などをしっかりと用意し、減免を申請しました。鳥取市の減免条例の「前年同月比で売上高が3割減少した」に該当したもので、「高すぎて払えないほどの国保料です。減免ができて良かったし、当たり前のことだと思う」と話しています。
 鳥取市では2年連続の国保料約10%の引き上げに対して「今でも十分高いのに、これ以上の引き上げは困る」「とてもじゃないけど払えない」との声が上がっていました。この引き上げにより、年所得約158万円の夫婦(ともに40歳代)にかかる国保料は、約25万円(09年度)から約29万円(11年度・いずれも民商試算)へと、約4万円も高騰しました。
 民商では新日本婦人の会などの他団体とともに2月4日、「鳥取市国保をよくする会」を結成。同月28日、「国保料の2年連続引き上げは中止し担税力に見合った保険料にすることを求める」要望書を市長に提出し、引き下げを求めて交渉しました。参加者は、「新市庁舎を建てる財源があるなら国保に回せ」「市民の命を守れ」「一般財源からの繰り入れで値下げを」と声を上げました。
 この間、民商が行った国保アンケート(対象者・会員、市民)でも、「体調が悪くても医者に行くのを我慢している」「医療費が高くて払えない」との声が寄せられ、国保料や医療費が市民に重くのしかかっていることが分かりました。民商では、今後も市への働きかけを強め、市民が払える国保料にしようと決意しています。

全国商工新聞(2011年11月14日付)
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