全商連
全商連トップ とじる
商工ローン
なくそうサラ金被害
日弁連など 貸金業規制法改悪阻止へ集会
貸金業規正法の改悪を許さないために国会内外での奮闘を決意し合いました(17日、国会前で)
 利息制限法の改悪や特例高金利の阻止を求めるパレード総決起集会が17日、東京・日比谷で開かれました。主催は日本弁護士連合会(日弁連)など。弁護士や司法書士、サラ金被害者、消費者、労働者など全国から約2000人が参加。終日行動し、日弁連始まって以来のとりくみとなりました。
 政府は出資法の上限金利引き下げを先延ばしし、特例高金利を設けた上に利息制限法の改悪を盛り込んだ貸金業規制法の「改正」案を今国会に提出しようとしています。これには与党内でも異論が続出し、党派を超えた国会議員が改悪反対の声を上げています。
 日比谷野外音楽堂で開かれた集会では労働者福祉中央協議会、日本司法書士会連合会、全国青年司法書士協議会などの代表が政府の動きを厳しく批判し、サラ金被害を拡大させる改悪をなんとしてもやめさせようと決意を表明しました。
 埼玉県秩父市からはこの日に向けて、13日から4日間かけて「高金利引き下げマラソンランナー」が引き継がれてきました。
 120年前、増税や高利貸に向かって農民たちが決起した「秩父事件」(草の乱)のたたかいを思い起こし、サラ金被害者や弁護士ら190人が150キロをリレーしたものです。最終ランナーたちが竹やりに陳情書を挟み、はかま、たすき姿で会場に到着すると、大きな拍手が沸き起こりました。
 決起集会後、参加者は国会に向かってパレード。衆参議員面会所では日本共産党をはじめ民主党、社会民主党、公明党の議員らが出迎え、宇都宮健児弁護士が要請書を読み上げ、各党に手渡しました。
 午後から衆議院第2会館で開かれた院内集会も参加者が座りきれないほどの超満員。サラ金被害者が実態を告発し、「過酷な取り立てに脅え、仕事も家庭もなくなってしまった。金利が高すぎる。引き上げは絶対許せない」と怒りをぶつけました。
 集会には国会議員11人がかけつけ、日本共産党の大門実紀史、佐々木憲昭、仁比聡平各議員をはじめ自民党の加藤紘一元幹事長や後藤田正純衆院議員らも参加。「サラ金の被害をなくすために金利の引き下げ、グレーゾーンの撤廃など党派を超えたたたかいをしなければならない」と共通の決意を語り合いました。
 
全商連トップ ページの先頭 とじる