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新駐禁問題
新駐禁問題 交番で許可証発行
粘り強い交渉で実現
期間も一週間に延長
兵庫・須磨民商 西山勝美さん=ペットショップ
西山さんに交付された駐車許可証
 兵庫・須磨民主商工会(民商)の西山勝美さん=ペットショップ=(57)は民商を通じて交番でも駐車許可証が発行できることを知り、早速申請して駐車許可証を手にしました。「これでやっと取り締まりを気にすることなく、仕事ができる」と喜んでいます。
 初めは毎日、交番に行って申請していましたが、所轄の須磨警察署に出向き、「当日分しか発行できない」という警察官を相手に交渉。土曜日から翌週の土曜日までの駐車許可証を発行してもらっています。
 西山さんが経営する「ペット・プラザ」は、山陽板宿駅前の最重点取り締まり強化路線に面しています。県内に6つの支店があり、動物を支店に運ぶときに、どうしても店のすぐ近くに車を止める必要がありました。しかも動物は長時間、車に乗せたままの状態にはできません。支店ごとに動物を配達するため、そのたびに車を店の前に駐車していました。一日に30匹もの動物を運ぶこともしばしばあり、動物が車に乗るのを嫌がれば、すぐに5分、10分はかかっていました。
 西山さんは6月1日以降、すでに3回も放置車両の確認標章を張られ、違反金を納めました。そのなかには、たった2分、車を止めていただけで、標章を張られたのも含まれています。
 「さすがにこれでは…」と思い、店の近くの有料駐車場に2台止めて積み降ろし作業をしていましたが、毎回、数百円の経費も痛手。そんなとき、民商で「交番で駐車許可証を発行してもらえる」と教えてもらい、早速、交番へ行きました。申請に行くと「担当者が不在なので20分程度待っていてくれ」と言われ、その間に標章を張られる事態に。抗議すると「張ったのは監視員で、警察ではない」と言われ、納得できませんでした。
 その上、「貨物の4ナンバーでないから許可証は発行できない」と拒否。西山さんはそれでも引き下がらず、「おかしいではないか」と粘り強く話をしてようやく、「5ナンバーでも構わない」ということになりました。
 「大変な思いをして駐車許可証が発行されたが、一度発行されると、後は氏名や連絡先のほか、駐車場所や時間を記入するだけで簡単に発行してもらえる。業者は遊びで駐車しているわけではない。駐車違反の取り締まり強化で、商売人をつぶす気かと言いたい」と西山さんは語っていました。
 
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