法人成りのメリットは
経験交え学習会

全国商工新聞 第3353号2019年3月18日付

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専門家から学んだ神奈川県連の法人設立・法人成りのメリット・デメリット学習会

 神奈川県商工団体連合会(県連)は2月10日、横浜市内で「法人設立・法人成りのメリット・デメリット」の学習会を開催し、14民主商工会(民商)から30人が参加しました。
 富塚昇副会長は開会のあいさつで自らの経験に触れ、「法人から個人になる時、リースが始まったばかりのコピー機をほぼ全額負担せざるを得なかった。きちんと学んで、自分の経営に役立てよう」と呼び掛けました。
 行政書士、社労士、税理士が専門家の立場から20分ずつ講演。
 行政書士は法人と個人、株式会社と合同会社の違いなどを紹介し、「法人にするか、しないかは、自分がしたい事業の方向性、事業継承、従業員を雇用するのかなどを考慮して判断することが大事」と話しました。
 社労士の話では、法人だと強制加入となる社会保険の仕組みなどを解説。税理士は税制上での違いを説明しました。
 その後、経営対策部のSさん=電話工事=が自らの法人成りの経験を発言。受注量が増えて、民商の事務局員から「もう会社にしないと」と指摘され法人になった経過を話し、「仕事をきちんとやり、信用をつけながら仕事を広げていった。法人になったことで大きな企業の仕事を請けることができた」と話しました。
 参加者からは「新しい仕事をするうえで、株式会社がいいのか、合同会社がいいのか、悩んで専門家にも相談したが、納得できなかった。3人の専門家の話を聞いて安心した。前向きに考えたい」「学習会は、私の心を大きく動かしてくれた」などの感想が寄せられました。

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