「年収100万円増」学習会 時間の活用法に関心

全国商工新聞 第3333号10月22日付

Photo
「年収100万円を増やす裏ワザ」をテーマに開かれた経営学習会

 大阪・吹田民主商工会(民商)経営対策部会は先ごろ、江坂起業家支援センターの高木学さんを講師に「今すぐできる年収100万円増やす裏ワザ公開」学習会を開催し、13人が参加しました。
 自己紹介から始まった学習会は、経営上の悩みも出しながら、それぞれの業界の特徴や情勢の変化、後継者・人手不足、大企業との競合、低単価の問題など、さまざまな課題や問題点を語り合いました。
 これを受けて高木さんは、参加者の共通する問題として「時間」を有効に使う考え方を紹介。
 1カ月(30日)=720時間を春夏秋冬に分けて「春」は種まき・仕事の準備、「夏」は暑いから休養や遊び、「秋」は収穫・仕事の時間、「冬」は冬眠で寝る時間として分かりやすい例えを使い、自分の時間の使い方を見直すことを提起。自らの体験として、時間を使う場合、分単位で考えることを毎日心掛けていることを紹介。
 その上で、その仕事をすべて自分が担うのか、それとも部分的に誰かに頼み、そこでつくり出した時間を作戦や戦略を作り上げるために使うか、それとも「体や心の休息」に充てるのか、考えの順序や視点を見直すことで違う自分を見出すことが大事だ、と強調しました。
 高木さんの提起を受け、参加者同士で交流。「みんなの商売の内容を聞かせてもらい、自分の商売のヒントに生かすことができそう」「時間の使い方の『考え』を教えてもらい目からウロコでした」「時間がないのではなく、心に余裕を持って時間を探すことを考える。その時間で心がほっこりできることが分かった」「営業等で仕事を取ってくるために、種まきがいかに重要なのかあらためて知ることができた」などの声が出されました。
 高木さんは「ないモノは見ず、あるモノを使う。皆さんに共通にあるものは時間。まず時間の使い方を考えてほしい。裏ワザは自分の中にあるモノにどう気付きどう引き出すかです」とまとめました。

ページの先頭