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商店改修助成を改善 2度目の利用も可能に=群馬・高崎民商

 「魅力ある商店づくりを支援する施策」として全国的にも知られる群馬県高崎市の「まちなか商店リニューアル助成事業補助金」(商店リニューアル助成)がパワーアップ。一度活用した商店主であっても、2018年度からもう一度利用できるようになりました。この商店リニューアルを活用し、ベーグル専門店を開業した高崎民商の会員も生まれています。

市内業者に仕事を発注
 高崎市の「商店リニューアル助成」は、2012年に創設され、今年で6年目。18年度の当初予算は3億円となっています。
 店舗の改装(20万円以上の工事)や、店舗で使用する備品を購入(1個1万円以上で合計10万円以上)する場合、費用の2分の1、最大100万円を助成するもので、小売、宿泊、飲食サービス、生活関連サービス業など幅広い業種が対象です。ただし、改装工事の発注先や備品の購入先は市内業者に限られています。
 その助成制度をこれまで一度利用した商店主であっても、18年度からは再度利用できるというのが、今回の目玉です。
 市商工振興課は「新しいデパートや体育館の建設が進み、さらに駅前商店街の活性化を図るため」と、その背景を説明。さらなる活用を呼び掛けています。
 「個店を支援することで、商店街の活性化を図る」ことを狙いとしたリニューアル助成は、創設当初から爆発的な人気を呼び、受け付け開始と同時に申し込みが殺到。制度創設から5年間で市が助成したのは約17億4000万円で、総工事費(備品代金も含む)は約40億4000万円で、助成額と比べ約2・4倍の経済効果を発揮してきました。
 全国からも視察が殺到し、この5年間で自治体・議員団の視察は91件、電話での問い合わせは373件で、高崎市の施策に対する問い合わせとしては「トップクラス」(市商工振興課)。同様の制度が各地で創設される大きな力になりました。
 利用者からも「気持ちも店も明るくなった」「商売を後押しする制度」などの声が上がり、高崎民商も「制度を活用し商売を大いに伸ばそう」と呼び掛けています。

念願のベーグル店開業

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夢だったベーグル店を開業した飯嶋さん

 リニューアル助成を活用して昨年10月に店を改装、11月15日に念願だったベーグル専門店「COCORO(ココロ)ベーグル」を開業したのが、高崎民商の飯嶋良太さんです。
 病院の給食室に勤務していた飯嶋さんは、長年の夢だったベーグル専門店を開業しようと昨年9月に病院を退職。南部支部長の齋藤有功さんにも相談し、リニューアル補助金を活用して空き店舗を改装して開店の準備を進めてきました。
 ベーグル作りは、毎日朝3時から。北海道産の上質な小麦粉、自家製酵母を使用しているため、1日で作れるのは百数十個程度です。種類は、クルミ、チョコ、ベーコン、あんこなどを使った十数種類になります。
 ミニコミ誌に店が紹介されたこともあり、開業後しばらくは、開店前からお客さんが並び、開店から2時間で完売する盛況ぶりです。
 飯嶋さんは「この制度があったから、夢だった店も開業できた。今度は、高崎のまちが元気になるように頑張りたい」と話しています。
▽「COCORO(ココロ)ベーグル」 TEL027・384・8725

全国商工新聞(2018年4月23日付)
 
   

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