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毎週会議を重ねて民商の仲間と事業計画つくり持続化補助金を獲得=茨城・水戸民商

「商売に役立つ民商」へ

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会員どうしでアイデアを出し合い、事業計画を作成する水戸民商

 茨城・水戸民主商工会(民商)はこのほど、飲食店、サービス業などの会員ら3人が国の小規模事業持続化補助金に採択されました。2月から4月末まで毎週、会員同士がアイデアを出し合いながら、事業計画書作りに力を合わせてきた成果です。
 昨年夏に、茨城県が「小規模企業振興基本法」に基づき行った「いばらき経営向上塾」(全20回)に参加した会員が「企画担当者」となり、挑戦者をサポート。まずは獲得した補助金を何に使えば経営を伸ばせるかの議論から始めました。
 自宅でペットのトリミングサロンを営む佃未来さんも採択を勝ち取った一人です(別項に手記)。SWOT分析を行い、売り上げの構成比率(トリミング、ペットホテル、グッズなど)を検討し、「365日24時間対応可能なペットホテル」「ペットのことを細部まで考えた業務的ではない愛情のある接し方」「高齢犬やハンディキャップのあるペットも受け入れられる」などの強みを明確にしました。
 顧客のニーズと傾向を調べると、猫の飼育頭数が犬を上回っていたことから、今後は猫のスピードトリミングとペットホテルの強化、それに付随する備品と広告宣伝のためのホームページ制作を合わせて補助金を申請することに決めました。
 事業案が出た後は、具体的な売り上げ目標やマーケティングで商圏地域の顧客数を算出するなど、利益が増える数字的な裏付けを詰めていきました。
 企画担当者は、商工会、商工会議所に参加者と一緒に足を運び、顔をつないだり、補助金申請のポイントを一緒に聞き、事業計画書づくりで共有する作業もサポート。計画書づくりのポイントとしては(1)要点を明確にし、画像などを使い読みやすく工夫されていること(2)売り上げが増える裏付けがある計画書であることを示すため、数字をしっかり出すこと(3)広告費のみなど単一の経費ではなく、複数の要素を使って多角度から新事業展開を考慮したもの―を重視しました。
 商工会議所では約3割の採択と言われていましたが、水戸民商では申請した会員2人と会外業者1人の全員が採択に。企画担当者としてサポートした櫻井鉄矢さん=デザイン=は「自社分析と顧客ニーズを照らし合わせた時に、有効な新事業の案が浮かび上がる。そこに、みんなで考えたアイデアを足しながら毎週少しずつ形にしていく様子が、徐々に経営者としてスキルアップしていく姿に見えた」と話していました。
 補助金獲得チャレンジは、茨城県連青年部協議会が提案し、水戸民商が先駆者となり挑戦したもの。関わったメンバーは民商の価値を再確認し、能動的に活動に参加するようになりました。県青協は、「今回の大きな成果を持って、県内全部の民商で補助金獲得のサポートができる状態を作り、結果を出せるようにしていこう。商売の民商、もうかる民商、若い事業主にも役に立つ民商をめざそう」と展望を広げています。

全国商工新聞(2016年9月5日付)
 
   

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