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経営改善に意欲 「3C」分析学習会=新潟・新津

 新潟・新津民主商工会(民商)では経営の力をつける学習会に取り組んでいます。12月4日に開かれた学習会には、建築、サービス、小売などの業者ら14人が参加。「3C分析」を用いて地域に生きる業者の経営について話し合いました。
 今回用いた「3C分析」とは、「自社」「競合」「顧客」についてそれぞれ特徴を出し、分析して経営戦略を考えるもの。民商副会長の経営する工務店を例に、参加者が意見を出し合いながら議論を進めました。
 「郊外にあり、家族経営の3代目」「プレカットではなく、手作りで仕事をしている」といった工務店の特徴に対し、競合会社の大手工務店には「街の中心部にあって宣伝力がある」「低価格で工期が短い」など対極の意見が集中。顧客の分析では「若い人のお客さんは多くない」という発言に「今の若者は『家をつくる』より『家を買う』という感覚」「土地に執着しないから地元の工務店に頼もうと思わないのでは」と大手工務店に若年層の顧客が集まる理由を推測しました。
 一方で「長年地域で頑張っているから、どこの息子が結婚して家を建てたがっているとか2世帯住宅を考えているとか情報が集まる」「丁寧に相談にのりながら家を造った方が、のちのち施主の記憶に残りクレームも少ないのでは」などの発言も。地域密着の事業所だからこその強みをあらためて考え、「大手と価格で勝負しても仕方ない。顧客の具体的なイメージや年間どれくらい建てるのかなど、目標の設定が必要」と討議しました。
 副会長は「経営改善にはすぐに答えが出るわけではない。今年より来年、来年より再来年と売り上げを伸ばすためにも長い目でみていきたい」と意欲を燃やし、参加者も「参考になった。小さい事業所なりに顧客との信頼関係を作っていきたい」と話していました。
 経営学習会は「経営の力になる取り組みをしたい」と会員から要望があり、昨年9月から月に一度開催。資金繰り表や助成金情報など多面的に学習を続けてきました。民商会長の目黒司さん=内装=は「なんでも言い合える民商の仲間だからこそできる学習会。実務や営業まで一人でこなす中小業者同士、みんなで力をつけていきたい」と展望を語りました。

全国商工新聞(2014年1月6日付)
 
   

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