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  トップページ > 経営のページ > 経営 > 全国商工新聞 第2975号 5月23日付
 
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今こそ見せよう中小業者の底力 商工交流・研究集会=静岡県連


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「震災を乗り越え、中小業者の底力をみせよう」と開かれた第20回静岡県商工交流会

 静岡県商工団体連合会(県連)は4月24日、「乗り越えよう震災!今こそ見せよう中小業者の底力 地域とともに 住民とともに」をテーマに、第20回静岡県商工交流・研究集会を開き、県内の民商会員ら136人が参加しました。
 東日本大震災の被災者に黙とうをした後、大石秀之県連会長が「被災した仲間のために自分たちができることは、5月に開かれる全国会長会議の開催地として、仲間を増やし全国の仲間を励まし組織を守ること」とあいさつしました。
 基調講演を行った井内尚樹名城大学教授は、原発に頼らないドイツのフライブルクの街づくりの様子などを紹介。「原発はいらないという気持ち、廃炉した後どんな社会をつくるのか、地域の経済やものづくりを支える業者からの情報発信を」と呼びかけました。
 続いて分科会討論。「助成制度の活用と仕事おこし」では、小笠・掛川民商のKさん=建築=が自治体の耐震補強工事助成制度の利用を呼び掛けながら仕事おこしにつなげている様子を紹介。
 「ネットワークで仕事確保・市場開拓」では、震災の影響で材料が入らず仕事にならないという声に対し、西野雅好県連副会長=木工=が「年配の同業者が廃業していく中、一緒に仕事をしている息子と同年代の業者青年のつながりを重視していることもあり仕事が切れない」と発言。沼津民商のTさん=解体=は「今まで100%下請けでやっていたが、これではダメだと営業を始めた。なかなか仕事が取れないが会社を継いでいる息子が横のつながりを大事に考えており期待している」と語りました。
 「未来を創るのは業者青年、経営の夢を語ろう」には業者青年らが参加。初めて交流会に参加した沼津民商のHさん=解体=は「今は親の会社を継ぐため営業を受け持っている。30人近い従業員の生活を守るためにも横のつながりで仕事を回し合い、いつか自社の処理場を造って解体から処理まで自分の会社で行い利益を出したい」。静岡民商のOさん=フィギュア原型師=は「元請けと自分の作品の仕上がりイメージの相違で全くお金にならないこともある。今の子どもを見ていると物を作らないでゲームばかり。もの作りを教えたい」など、参加した業者青年全員が悩みを抱えながらも夢を持って商売をしている様子を語り合いました。
 全体会会場では今年も「バーチャルフェア・業者の笑顔」として、県内の59人の仲間の働く笑顔の写真を展示。工夫を凝らした一言コメントで商工交流会を盛り上げました。

全国商工新聞(2011年5月23日付)
   
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