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  トップページ > 経営のページ > 経営 > 全国商工新聞 第2924号 4月26日付
 
経営
 

仕事おこしや融資、各地で学習や交流会


 広島県商工団体連合会(県連)は4日、全商連の太田義郎副会長を招き、融資、税金、仕事おこしをテーマにした「要求運動シンポジウム」を広島市内で開きました。困難を抱え危機に直面する中小業者の切実な要求に応える運動を交流・学習し、全商連総会に向け拡大でも前進しようと企画したもので、12民主商工会(民商)から88人の役員・事務局員が参加しました。要求運動を正面に掲げた県連主催の大型シンポは初めて。

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全商連の太田副会長を招いて開かれた「要求運動シンポジウム」

 「今こそ民商の値打ち輝くとき」と題して特別講演した太田副会長は、民商が誕生した60年前を振り返りつつ、生きるか死ぬかの切実な「声」を「要求」としてくみ上げ組織してきた民商の数々の実績を紹介。今でこそ当り前となっている「無保証人融資」や「出世払い融資」も当時は、「トンデモナイこと」と一蹴されましたが、「今、10年返済・据置2〜3年制度が全国で広がっている。まさに“出世払い融資”じゃないですか」と“太田節”で会場をわかせました。さらに「中小業者を守る『法』がない下では、中小業者自らがたたかいで守るしかない、つまりは『拡大』がその最大の力である」とユーモアを交えて語り、大きな感動を呼びました。
 この後、3テーマで分科会。
 要求実現通じ民商が身近に
 「融資獲得運動」では、確定申告後も融資相談で入会が相次ぐ福山民商の山上敬二事務局長が「困難があっても支部の役員会や事務局で支え、銀行や公庫、保証協会と何度も交渉し、実現してきた」経験を報告。「融資を受けて商売を続け、生きる権利がある」と主張し、融資をかちとった新会員が「民商の仲間が支えてくれたから商売ができている」と読者拡大でも奮闘していると紹介しました。
 「調査・徴収に負けない税金対策」では、広島北民商の大久保義明会長が「事後調査の経験者や納税猶予、執行停止をかちとった“先輩”たちが“後輩”へアドバイスするなど、役員・会員中心の運営で、民商の温かさと権利意識を身につけ成長している」と語りました。
 「仕事おこし運動」では、三次民商の建設関連業者の会員が「交流会」を立ち上げたことを紹介。「仕事紹介パンフ」を銀行や公民館に置くなどの活動を展開し、リフォーム助成制度でも活用や宣伝に率先して取り組んでいることを報告しました。広島北民商は小規模工事登録制度の普及のため、会外業者とも共同して「連絡会」を立ち上げたことにふれ、その中で、区役所や教育委員会とも懇談を重ね、発注側の広島市の姿勢を変えてきたこと、業者の側も積極的な営業で、小さな仕事でも大切に仕上げて信頼を得てきた、と語りました。
 参加者からは「拡大や要求実現に向けて気合が入ったシンポジウムだった」「自分の民商に足りない点が見えてきた」「行政に何度も働きかけることの重要性を痛感した」などの感想が寄せられました。

   
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