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  トップページ > 経営のページ > 異業種交流 > 全国商工新聞 第3118号5月12日付
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異業種交流
 

各地で商工交流会 仕事おこしに展望

 「小企業・自営業者が、地域の活性化、まちづくりで果たすべき役割は」「商売繁盛の工夫や知恵はどこにあるのか」-。静岡、岐阜の各県の商工団体連合会(県連)は、商工交流会を開き、研究者らを招いて講演や研究・実践の交流を行いました。

循環経済の実例学び地域活性化=静岡

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少企業の元気で地域の活性化をはかろうと、活発に討論した静岡県連の商工交流会

 静岡県連は4月13日、「増税に負けるな! 小企業元気で地域の活性化」をテーマにした第23回静岡県商工業交流・研究集会(商工交流会)を静岡市内で開きました。県内各地から107人が参加し、小企業の役割や仕事おこし、製品開発などについて活発に交流。製品展示も行いました。
 大石秀之県連会長のあいさつに続き、岡田知弘・京都大学大学院教授が「小企業経営の役割と展望」をテーマに基調講演。
 東日本大震災直後から復興のために被災地の中小業者が果たしてきた具体例を紹介し「いざというときに役に立つのは中小業者」「地域があって初めて国や世界があり、その逆ではない」と強調しました。また、「潤いのあるまちづくり条例」を制定し、自然や農村の景観を守り、地域でお金が循環する仕組みをつくり出している大分県湯布院町(現・由布市)の取り組みを報告。「地域が豊かになるとは、住民一人ひとりの生活が維持され向上すること」と訴えました。
 この後四つの分科会と一つの講座に分かれて討論。「製品開発・ものづくり」では、商工新聞にも紹介された「富士山型貯金箱」、国の「新ものづくり補助金」を活用したロボット車いす改良への挑戦などが報告され、商売の工夫、販路拡大、補助金の活用などについて交流をしました。
 「卸・小売り 小企業経営を考える」では天城シャモを育てる会員が、ブランドイメージを高めるため、バイオリン演奏とのコラボイベントを計画するなど「カッコいい養鶏をめざしている」と報告。軽トラ市などを通じて、香りが違うさまざまな銘木の魅力を伝える銘木卸業者、手の平に収まるほどの小さなダンボール箱などをつくっているダンボール製造販売業者の工夫などが紹介されました。
 「建設業の展望と仕事おこし」では、リフォーム助成制度の活用、太陽光発電での仕事おこしなどが報告されました。
 講座「経営分析」では、自分の商売の「強み」「弱み」などを書き込むSWOT分析に挑戦。「特殊な仕事をしている」などの強みとともに、「後継者が育成できていない」などの弱みについても率直に出し合いました。

街づくり再生目指し商売の知恵出し合う=岐阜

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街づくりの再生、商売繁盛の知恵について交流した岐阜県連の商工交流会

 岐阜県連は4月20日、「街づくり再生と、商売繁盛の知恵」をテーマに6回目の商工交流会を岐阜市内で開催し、県内の民主商工会(民商)会員ら106人が参加しました。
 福井一徳実行委員長が、「この交流会を通じ、異業種の集まりである民商の強みを発揮し、製造業でも建設業でも、人のネットワークを生かした新たな仕事おこしと創造をめざそう」とあいさつ。
 岡田知弘・京都大学大学院教授が「中小企業振興基本条例と地域産業政策の可能性」を、精肉店の社長は「日々変化こそ商人の使命、商売づくりと人づくり」をテーマに記念講演しました。
 岡田教授は、中小企業振興基本条例を制定した自治体の先駆的な事例を報告し、「自らの経営だけでなく、地域を科学的に分析し、会社づくり、地域づくりにつなげ、個性的で地域社会に貢献する企業をめざそう」と呼びかけました。
 精肉店社長は、人口7000人の岐阜県郡上市大和町内にある小規模業者のショッピングセンター(Pio)が、大手企業の進出にも時間をかけながら話し合いを持ち、住民の暮らしを守るために消費者のニーズに応えてきた実例を紹介。「大手にない付加価値をつけてお客の心をつかむ」経営を、ユーモアを交えながら語りました。
 午後からは五つの分科会((1)事業継承(2)ネット活用(3)製造業(4)建設業(5)商売繁盛の知恵)に分かれて活発に討議。
 「商売繁盛の知恵」では、今年2月に初めて開催した「ナイトウオーク柳ケ瀬」(121人参加)の取り組みを紹介。「お店もお客も元気をもらうイベント」だとし、第2回を5月30日に行う予定だ、と報告しました。
 実行委員会では商工交流会に向けて、9回にわたる会議を重ね、進行状況を知らせる「商工交流会ニュース」を19号まで発行。名刺広告197人の協力、パンフレット1000部(事前配布)を発行してきました。

全国商工新聞(2014年5月12日付)
 

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