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  トップページ > 平和・民主主義のページ > 平和・憲法 > 全国商工新聞 第3167号5月11日付
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平和・憲法
 

戦後70年未来への伝言 先生も兵隊に取られて

川崎市・鏡専一さん

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 私は秋田県湯沢市に生まれ、秋田スギで有名な山林と農村地帯で育ちました。高視聴率だったNHK連続テレビ小説「マッサン」でも放送された昭和18(1943)年。あのころ、私は小学校4年生で、召集令状が村人に手渡されている姿、近所の女性が集まって千人針(弾除けなどのお守り)を縫う姿を見届けました。
 私の3人の叔父が戦争に駆り出され、出征兵士の歌に送られて行きました。「マッサン」の歌詞の文句は変わっているけれど、日の丸の小旗を振って「お国のために手柄を果たせ」と言いながら、小声で「死ぬのはいやだ」と言う場面に、胸が熱くなりました。
 叔父の一人が沖縄戦で特攻隊魚雷船に乗り、敵の艦艇に突進して戦死しました。戦死の内容を一緒に志願した人から知らされました。
 男性が戦地に動員されたので、村にはほとんど姿が見られず、私たちが農家で行う勤労奉仕のために学校へ行くと、教室の黒板にその日の行き先が書いてあり、先輩の後に続いて鍬と鎌と荷物を背負って行きました。
 終戦のころは勉強はほとんどなく、朝学校に行くと先生が兵隊になって出征していました。クラスは60人学級でした。もう二度とあの時代は経験したくないです。命を大事にする平和憲法であってほしい。

全国商工新聞(2015年5月11日付)
 
   

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