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安保・基地
7・9首都圏大集会
原子力空母許さない
3万人が怒りの唱和
米軍再編「合意」撤回求める
 神奈川県横須賀市内で開かれた「原子力空母配備阻止!米軍再編『合意』を撤回せよ7・9首都圏大集会」(同実行委員会主催)には、民主商工会(民商)・全国商工団体連合会(全商連)から多数が参加しました。会場は3万人の参加者であふれ、「戦争する国づくり」に向けた教育基本法改悪法案や米軍再編関連法案などが上程される秋の臨時国会で廃案をめざそうと、決意を固め合いました。神奈川県商工団体連合会(県連)は同日開催の共済会総会にもとりくみながら集会の成功に向けて大奮闘、地元横須賀、三浦の両民商の役員は要員として集会を支えました。

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時おり降る雨をしのぎながら各地のたたかいの報告に拍手を送る「7.9首都圏大集会」の参加者
 米軍や自衛隊の軍艦が一望できる会場のヴェルニー公園は、「ストップ原子力空母」「米軍再編に3兆円出さないで」「戦争司令部お断り」など参加者の思いを込めた色とりどりの風船、プラカード、のぼりなどで埋め尽くされました。
 また近隣のマンション住民も集会の様子をベランダから見て、じっと耳を傾けるなど、市民の関心の高さがうかがえました。

会員の参加者 戦争体験胸に
 「とにかく熱気がすごい。県内だけでなく、全国的にも原子力空母の配備や米軍再編への危機感、怒りを感じる」。案内係として沿道に立った神奈川・横須賀民商の岸健一さん(67)=精肉=は、途切れることのない集会参加者の数に驚きを隠せません。横須賀民商は婦人部を中心にお弁当を販売、「集会参加、ご苦労さまです」と明るくねぎらう声が会場の入り口で響きました。
 首都圏の民商会員もそれぞれの思いを抱いて参加。
 東京・豊島民商の阿部大乗さん(61)=電気工事=は「原子力空母が事故を起こせば商売もめちゃくちゃになる」と語り、北朝鮮のミサイル発射に戦争の危機を感じたという埼玉・狭山民商の鹿山勇作さん(68)=料理仕出し=は「軍備増強の声が大きくなれば戦争につながる。戦争とは慟哭です」と戦争体験を交えて話しました。
 神奈川・大和民商の佐々木薫さん(69)=クリーニング=は「日中戦争で父が戦死。戦争だけは嫌です。兵隊だけじゃなく市民が苦しめられます」と胸中を明かしました。

集会後、国分会長を先頭に横須賀基地に向けて抗議のデモ行進
米軍の危険性に高まる批判
 全商連の国分稔会長は主催者あいさつで、米軍再編、原子力空母配備の危険性を指摘。「座間、横田、横須賀に自衛隊と一体の戦争司令部を置き、日本を危険な出撃拠点にするもの」と糾弾しました。さらに社会保障改悪、増税など国民に負担を強いる一方で米軍には3兆円を出そうとする政府を批判。「国民の怒りを示そう」と呼びかけました。
 日本共産党の志位和夫委員長が情勢報告、「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呉東正彦共同代表が来賓あいさつをしました。
 「(殺人)事件が起きたのは米軍基地があるからだ」。集会では1月、横須賀市内の商店街で米兵に殺された女性の夫、山崎正則さんが痛恨の思いを発言。会場からは米軍への怒りと山崎さんを激励する拍手や共感のかけ声が続きました。
 各界、各地から米軍再編とのたたかいが報告され、集会アピールを採択。その後、2コースに分かれてデモ行進し、基地正面ゲートなどで抗議のシュプレヒコールを上げました。
 
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