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  トップページ > 業種のページ > 製造・小売 > 全国商工新聞 第3223号7月11日付
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業種 製造・小売
 

「業者の声」関連業者のヒアリングから

徳川時代と違わない=部品加工業者
 三菱自の1次下請けは生き残れるだろうが、2次以下の淘汰・整理は進むだろう。下請け会社が置かれている境遇は徳川時代と変わっていない。「生かさぬよう、殺さぬよう」乾いた雑巾を絞るようにとことん絞られてきた。
 われわれのような下請けなくして親企業は成り立たないはず。しかし、本社は「仕事をだしてやっている」「使ってやっている」という見下した見方でしか、下請けを見ない。消費税の税率引き上げの際も単価が下げられたし、原材料の高騰などのコストアップ分も認められたことなどない。加工単価は、下げられることはあっても上げられたことなどない。
 下請法など持ち出したら、次から仕事はない。法を守る倫理の高い企業こそが発展するし、社員も会社に対する誇りも持って、やる気も出せるだろうと思う。
 三菱自はモラルも失い、大企業病にかかっているように思う。下請けがあるから、もうけさせてもらっているんだというように意識改革をし、少なくとも下請けも「協力企業」としてまともに位置付けてほしい。

下請けが泣かされる=数社の仕事がある機会加工業者
 各社とも車種を絞り込み、部品の共通化を進めるなど全体としてコスト削減に走っているので、やはり仕事は減っている。コストは上がっても単価は上がらない。技術では食えない時代になってしまった。
 本社が「共存共栄」などと言っていたのは昔の話で、下請けは「生かさず、殺さず」だ。100万円もらいたところを70万円と言われても、諦めて受注してきた。価格競争にならないように、量産物には手を出さないようにしようとの戦略の下とに動いてきた。それで、なんとか生き残れてきたと思う。
 三菱自は過去にクレーム隠しやリコール隠しなど不正事件が相次いでいるが、その度に下請けは泣かされている。三菱自の下請けオンリーでやってきたところは本当に大変だと思う。

10%でも単価上げて
 うちは問題になっている軽自動車ではなく普通車の仕事なので、今のところ仕事の受注量には大きな変化はない。
 しかし、今後、例年並み発注になるのかどうかについて不安はある。自動車メーカーはどこでもそうなのかもしれないが、毎年コストダウンの目標値が示されてくる。どんどん下げられてきて、もう下げる余地などないないところにきている。それでも要請は来る。1次の元請けさんにはお世話になっているし、厳しいときにも仕事をもらっているので、なんとか協力はしたいが、「もう無理です」と頭を下げざるを得ない。
 三菱自はいい車をつくっているんだから、信用を大事にしてうまく売ってほしい。
 そして、せめて工賃単価を10%ぐらいは上げてほしい。そうしないとわが社も展望を持てない。仕事が切れてしまったところは、落ち込み分はなんとかしてほしいと思っているだろう。7月から営業を再開し、新車も10万円値引きするなどの話が出ているが、その経費をどこから捻出するのか。また、下請けに負担が押し付けられないか心配だ。

全国商工新聞(2016年7月11日付)
 
   

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