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第9回中小企業のまち民間サミット

 「第9回中小企業のまち民間サミット」(同実行委員会)が10月26、27の両日に東京都墨田区で開催され、全国から民主商工会(民商)会員、自治体労働者、議員など155人が集まりました。厳しい状況に負けない前向きな経験を交流。安倍政権による大企業利益最優先の政治を批判し、「労働者と中小業者、地域住民などとの共同を広げ、地域経済振興、労働者の雇用と中小企業・業者の営業を守るたたかいをさらに発展させよう」とのアピールを採択しました。

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前向きで多彩な経験が語られた民間サミット

 全体会の運動報告では、東大阪市の内海公仁市議が20年以上の運動が今年4月に結実し、「中小企業振興条例」「住工共生のまちづくり条例」が制定されたことを報告。福島・相双民商の松本寿行事務局長は東京電力福島第1原発の事故で雇用も中小業者の生活も破壊されたことを発言し、「原発はなくすしかない」と力を込めました。
 分散会や2日目のフロア発言では、参加者が地元で多彩に取り組んでいる運動や経営努力、地域とのつながりが生き生きと語られました。注目を集めたのは東京・蒲田民商と東大阪東部民商会員がそれぞれのネットワークを生かして開発している小型風力発電機でした。蒲田民商の参加者が「都の補助金を受ける準備も進み、工学博士など専門家と協力して今年中に試作品を作る」と報告。東大阪東部民商の参加者も「小型風力発電機はすでにいろいろなメーカーから商品化されているが、完全ではない。持ち運びができて見栄えのよいものを作るため、デザインできる人もグループに必要。市の補助金も獲得したし、いいものを作りたい」と話しました。
 また、「仏壇製作で培った漆塗りの技術を応用して、新製品を作った」「高校生を事業所で引き受け研修する『デュアルシステム教育』に10年間携わり、地域や学校が変わってきた」など、商売の発展や地域との関わりが次々と話され、会場は拍手に包まれました。
 次回開催地の兵庫・尼崎民商副会長の前田正信さん=造園=はサミット初参加。「不況の中どう生き延びるかという真剣な論議に励まされた。地元でも振興条例や住宅リフォームを実現したい」と笑顔で話していました。

▽中小企業のまち民間サミット …東大阪市、東京都大田区などものづくりの集積地である6自治体の首長らが開催する「中小企業都市サミット」に呼応し、地域の中小業者、労働組合などの「草の根」運動団体が実行員会を結成して開催してきたもの。各地域の実情や運動の経験を交流する場として97年から原則隔年で開催され、今年で9回目。

全国商工新聞(2013年11月11日付)
 

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